5話 ページ22
沖田side
沖田「おい」
貴方「はい」
沖田「おめぇ、人斬りなんだな」
貴方「元です」
沖田「何でここにいるでぃ」
貴方「先程、近藤さんが言った通りです」
それは分かった。けど、俺が聞きてぇのは、何で何人も殺した人斬りがここにいるんだってことだ。それを聞こうとすると、
土方「A。総悟。少しいいか?」
土方さんが俺達の所に来た。て言うか、空気読みなせぇ。くそ土方。
貴方「空気は吸うものですよ」
沖田「はっ?」
土方「声に出てたぞ」
沖田「やっべ」
土方「あぁ、それと、明日ご用攻めにいく。刀の手入れをしておけよ」
貴方「了解」
沖田「帰ってきて早々ですかぃ」
土方「文句を言うな。ちょっとAみたいに真面目になれ」
沖田「真面目?俺ぁこいつのこと知らねぇんで分かりやせん」
土方「明日知ればいい」
貴方「土方さん」
土方「なんだ?」
貴方「そろそろ部屋に戻ります」
土方「もうか」
貴方「明日も仕事ですから、早めに寝た方がいいかと」
土方「そうか。分かった」
貴方「では、お休みなさい」
土方「あぁ」
そう言うとAはすぐに部屋から出た。て言うか、聞きたいこと聞きそびれちまった。
沖田「土方さん。あの女「明日になれば分かる」?」
明日?ご用攻めのことですかぃ。まあ、明日に期待してみますかぃ。
〜翌日〜
土方「てめぇ、総悟起きろ!」
久しぶりの怒声を聞いた気がした。って、そういやぁ、昨日戻ったのすっかり忘れていやした。とりあえず、
沖田「うるせぇな母ちゃん。今日は日曜日ですぜぃ。たくっ、おっちょっこちょいなんだから」
土方「今日は水曜だ!」
たくっ、本当にうるせぇな。二度寝ができやしねぇ。そう思っていると、
土方「たくっ、おい。やれ、A」
貴方「了解」
沖田「?」
A?あぁ、元人斬りの。そう思いながら、俺ぁアイマスクを少しずらした。そしたら、目の前に、短刀を降り下ろそうとしている女の姿が。って、
沖田(マジか)
それに気づくと同時に、女はそのまま短刀を降り下ろして俺を刺そうとした。ので、俺はすぐにそれをかわした。
貴方「おはようございます。沖田総悟さん」
沖田「おめぇ、ようしゃねぇな」
貴方「土方さんの命なので」
沖田「あぁ、そうかい」
めんどくせぇ女が来たものでぃ。
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