嘘言いなさんな ページ11
「おーおー、先輩は大変だねー」
茉琴の背中を押した後おそらく隠れていたであろう樋口が後ろに立っていた
『そう思うなら手伝ってよ』
「俺女嫌いだし」
『私は女のうちに入らないんだ』
「お前はー、Aって言う性別」
『意味わからん。……もう行く』
くだらない話に付き合ってる暇はない、そう思ったのだ
「あ、そうだ。今日から黛が参加するってよ」
-ピタっ-
樋口の言葉に驚きが隠せないA
『嘘言いなさんな』
「嘘じゃねぇよ?だってほらあそこ」
樋口の指差した方向を見ると、練習を再開した選手の中に黛がいた
『…ほんとだ』
「な、言ったろ?」
『ずっと来てなかったのにどうして今更』
「あー、よくわかんねぇけど、やる気が出たから的なこと言ってたな」
『ふーん』
「まぁ、あいつも気分屋ってことよお前と同じ」
Aは黛の練習している姿を久々に見る
--やっぱり休んでたのもあって全然動けてないじゃん、アホ--
『まぁいいや。私仕事するから、じゃね』
「あいよ、また後でな」
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夢主side
私の仕事は基本資料を元に分析、予知をすること
その人の特質、身長などから行動パターンを読み取り次にどうしたらいいかを考えたりする
たまに練習メニューを組めって監督に言われるけど、今日から赤司がやるみたいだから割と嬉しい
だって、その人に合わせた練習メニュー考えるの大変すぎてしんどいの
さっき正太から聞いた話だと赤司のは下の者が上の者に合わせる練習メニューらしい
小太郎たちの限界に合わせてたら他の人はどうなるんだろうね
あ、後私の仕事は
見たものをその場で覚えること
夢主side 終了
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作者名:蛍 | 作成日時:2019年10月18日 20時