星降る夜に11 ページ11
虐待とか、食事ができないとか、そういうあからさまなものはないけれど
必要最低限のもののみを与えられて、話しかけても無視される。
存在すら無視されて。
所詮ネグレクトまがいの扱いを受けてもう何年経っただろうか。
小さい頃は家族が大好きだった。
非道い時もあるけれど、彼らも私のことを愛してくれるのだと、
そう信じていた。
いつだろうか、私が必要ない存在だと気づいたのは。
「貴方は、一人っ子になる筈だったのよ」
寝ている姉に向かって呟いた母を見て、身体がスッと冷たくなるのを感じた。
そうか、私は要らなかったんだ。
頰が濡れた。
そうか、そうだよね、納得だ。
始めから期待するだけ無駄だったんだ。
私は要らない子だから。
何で気付けなかったんだろう。
泣いた。涙が枯れるまで、声も上げずに、ひたすら泣いた。
こんなに泣いたのは初めてだった。
枕がびしょ濡れになるまで泣いた。
泣いて、ようやく頭が冷えた時、私は家を飛び出した。
...そして、私は運命に出会うんだ。
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暁月 - すごく心があたたかくなりました!面白いです。ドラえもんの方もお待ちしております! (2020年11月25日 22時) (レス) id: e687c517ef (このIDを非表示/違反報告)
明月(プロフ) - くれーぷさん» ありがとうございます!この作品で少しでも誰かが明るい気持ちになってくれたら嬉しいです。更新頑張ります! (2017年8月9日 17時) (レス) id: 0166858713 (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ(プロフ) - なんだか読んでから心が軽くなったような気がします。ほっこりする素敵な作品をありがとうございます!私もこんな作品書けるように頑張ろ。更新楽しみにしてますね♪よし、星見に行こう← (2017年8月9日 12時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
明月(プロフ) - RAIさん» ありがとうございます!柔らかい文章かは分かりませんが、できるだけ感情?とか心の声みたいなものを書くように心がけています。あとは五感をいれるとか…。分かりにくくてすみません。すごく嬉しいです。更新頑張ります! (2017年8月5日 22時) (レス) id: 0166858713 (このIDを非表示/違反報告)
RAI(プロフ) - 柔らかい文章の書き方がとても好みです……!私もそんな風に掛けるようになりたい(切実)。次の更新も、楽しみにしています。 (2017年8月5日 20時) (レス) id: d6a1ef8da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明月 | 作成日時:2017年8月5日 15時