【おそ松さん】アリス捕獲計画。【マフィア松】【完結】

episode…32 ページ34

ビルのなかに入ると裸電球ひとつの薄暗い空間でアリス・ザ・リッパーを抜いた狂喜の国のアリスのメンバーが白と緑のティーセットでお茶を飲んでいる。

政府高官にもそのカップでお茶をだしていた。

格好も格好だ。本当に絵本の中のようだ。

スポットライトがそこだけに当たるようにセットされているようにも見えるから舞台のようでもある。

ただ、アリスをのけ者にした最悪のティーパーティーだが。

「…おや、新しいお客さんですか。」

どうも、といつかのようにハットを少し浮かして挨拶をされる。

だが。

ばんっ、と発砲音。マッドハッターの横のハートの女王がお茶を飲みながら発砲。

こちらを見向きもしない。

弾丸は俺の頬を掠めて

「ぐっ…、っ!?」

カラ松の右肩に当たった。

「あら、外した。眉間狙ったのに。赤い子の。」

「カラ松!!」

「no problem…、問題ない、落ち着くんだ。」

顔が真っ青になっているカラ松。

油断していたわけではない。

先制攻撃を食らった。

「いいか、戦闘開始だ。トド松、カラ松頼んだぞ。」

「わかった!!」

「チョロ松はハートの女王だ、気を付けろ。」

「わかってるっての…。」

「十四松はん、ワイらは鎖のくそ猫いきまっせえ。」

「ほな、ぼちばちいきまっかー!!」

「カラ松兄さん…戦える??」

「ああ、心配するな…。」

実際、かなり焦っている。

普段どんなにイタくてバカでもカラ松はカラ松。

喧嘩は弱くて筋肉ばか。

そんで、飯がめっちゃうまい。

優しくてパワーバカ。

ばか。

とにかくバカ。

「遺書は…正解だったようだ…アリス…。」

「いっきに死亡フラグたてんじゃねえ!!バカラ松!!」

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「…肩痛い…。」

放心状態のアリスはソファーに座って呟きました。

するとどうでしょう、肩の痛みが確実に感じられるように痛くなっていきます。

アリスは白兎ではなく痛みに誘われて

洞穴ではなく湿布のある和室へ駆け込みました。

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