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「にしても素直なピーターってのは案外可愛いもんだな」
ピーター「な、なななっ!下からのぞき込まないでよ!」
「ははっ!そんな驚き方してる奴初めて見たぜ!」
ピーター「馬鹿にしてるでしょ!」
「あーあー。うるせぇって。というか素直なピーターがこんなに可愛いなら最初から素直になってくれればいいってもんだよな?ブルース」
ブルース「あーその、すごく言いづらいんだけど素直じゃないのはバーナムに対してだけだと思うよ」
「マッジかよ!そりゃないぜピーター!てっきりトニーだけかと思ってた…」
ピーター「僕そんな悪い子じゃないからね」
「嘘だろ?あーその、俺だけに素直じゃなかったってのは疑ってないけど悪い子なのは確かだろ?」
ピーター「そんなことないね!遠出になりそうな時はちゃんと宿題も持って行くし、おつかい頼まれたらちゃんとやるよ!おつかいの間に強盗も捕まえた」
「んで、その夜にナイトパーティーで夜遊びってわけね?おおっと!こりゃいい子すぎるな?」
ピーター「ヒーローだってナイトパーティーに行くだろ?」
「俺が言いたいのはそうじゃない。こんな可愛いやつがナイトパーティーなんて行って大丈夫なのか?」
ピーター「A…僕のこと心配してくれて…」
「ケツ掘られなかった?経験者が断る方法教えてやるぜ?」
ピーター「やっぱりAになんか素直になれないよ!」
ブルース「今のはバーナムが悪い。バーナム…もう少し素直になりなよ」
「…あー!はいはい!わかったよ!…その、僕はスパイダーマンっていうヒーローがナイトパーティーで夜遊びなんてニュースを見たら少なからず批判する人が出るし、その後事が大きくなってピーターが人類を救っても叩かれる、なんてことがあったらって思うと…その、いくらピーターがお調子者で能天気でも少しは辛いんじゃないかって」
ピーター「最後の一言なければ泣いてたよ」
ブルース「そこまで言うならちゃんと伝えればいいのに」
「おいブルース、今鼻で笑ったよな?」
ブルース「そんなこと、ないよ」
「はぁ、まぁいいよ。とにかくね、俺っちは心配なわけ!君まだ高校生でしょ?勉強も頑張っておちゃらけたとこで遊びたいのはわかるけど、心配する人もいるってこと覚えとけよ」
ピーター「もしかしてA、僕のこと親目線で心配してる?」
「はぁ?それ以外に何があるんだよ。お前がガールフレンドを作ろうがケツを掘られようが俺っちの知ったこっちゃないだろ?」
ピーター「もう少し僕を男として見てよ!」
「なんで俺っちが怒られてんだよ!意味わかんねぇ!!」
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作者名:まーと@ | 作者ホームページ:http://hitoravu@2014
作成日時:2018年8月19日 13時