真実4 ページ5
あぁそんなはずは無い。そんなこと、あってはいけない。
あいつが、私を認めてくれたのはつい最近のはず
『……きっと、末っ子のことじゃないですか？』
えぇ？と先輩は首を傾げる
「……いや、あんたのはずだよ。中学生の妹、って言ってたからねぇ。一昨年の時点で中学生なのはあんただけじゃないのぉ？」
そんなことない。それは外面がいいあいつの虚言。
「あー、それ俺も覚えてるかも。」
「俺もだ☆本人には恥ずかしくて今更言えない、態度にも出せないって言ってたな☆」
「な〜んていうか、朔間さんといい、兄弟ぐるみで拗れちゃうのなんでなのかな〜。もっと素直になればいいのにね」
違う、嘘だ。
じゃあ、私は今まで何のために頑張ってきた？
世間に、兄に、両親に認めてもらうために、倒れても、熱が出ても、とにかく練習を重ねて、重ねて……。
『……やめてください。
そんなこと知ってしまったら私は、』
寸前でごくりと言葉を飲み込んだ
『…いえ、なんでもありません。
兄のそのような一面を知れてよかったです。』
瀬名先輩は不思議そうな顔をしたが、言及はしてこなかった
「ほら、しゃきっとしな。メイクがよれるでしょ。目閉じて。」
言われるがままに目を閉じる
「は？まつげ長。マツエクしてる？」
『マツ…エク……いえ？』
「あー、腹立つ。全部引っこ抜いてやろうか」
「瀬名っち落ち着いて。どうどう。」
まぶたにふわりとブラシを当てられる感覚。
"そんなこと知ってしまったら私は、
この気持ちをどこに持っていけばいいんですか"
そんなこと言ってしまったら私は、
ダメだ。最後まで貫け。仮面を外すな。
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星宮 その(プロフ) - ゆのんさん» 温かいコメントありがとうございます。私自身、話の流れやオチに様々な葛藤があり、流されることもありましたがそう言ってくださりとても嬉しいです。最後までお読みくださりありがとうございました。またお立ち寄りくださると幸いです🍀 (3月31日 21時) (
レス) id: 240e030cee (このIDを非表示/違反報告)
ゆのん(プロフ) - 二回目のコメント失礼します。ここまで面白い作品の評価が殿堂入りじゃないのかが不思議でなりません！とても心地よく読ませていただきました。この作品を書いて下さりありがとうございました。 (3月30日 2時) (レス) @page28 id: 69c19f3dfe (このIDを非表示/違反報告)
ゆのん(プロフ) - は〜…………一気に読んでしまいました。私は時々嫌われ系の夢小説を無性に読みたくなり、読みに来るのですが、ここまでオチに納得したのは初めてです。伏線の回収や、キャラの設定、どれもとても良かったです！面白すぎて、いつの間にか作品を一気に読んでいました！ (3月30日 2時) (レス) @page28 id: 69c19f3dfe (このIDを非表示/違反報告)
星宮 その(プロフ) - Not useさん» コメントありがとうございます🤍そう言っていただけて本当に嬉しいです。また気が向いたときに立ち寄ってくださると幸いです🍀改めて、最後までお付き合いくださりありがとうございました。 (2022年12月24日 12時) (レス) id: 240e030cee (このIDを非表示/違反報告)
Not use(プロフ) - 完結お疲れ様でした。とても好きな作品の１つです。 (2022年12月23日 13時) (レス) @page27 id: e53561566d (このIDを非表示/違反報告)
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