第七話 ページ9
「芥川先輩」
「………」
「三島とか云う女の資料です」
資料を置いて立ち去る樋口。
ちらっと芥川の方を見たが、其れを流して資料に眼を落とす。
悲しそうに眉を下げ、樋口は出ていった。
「………矢張り太宰さんと幹部様が…」
ぱらぱらと資料を捲る。
「首領から任務か」
芥川の瞳が驚きに見開かれた。
「瑠璃を…!」
ぐしゃっと紙束を握り潰し、其れを隅へ投げ捨てる。
「首領迄もが瑠璃を狙っているのか」
容姿が彼の様に愛らしければ、幼女趣味の首領ならば全力で狙いかねない。
芥川の頬から血の気が失せた。
更に血色が悪くなり、死者の様な雰囲気を醸し出している。
「守らなければ。…一時停戦です、幹部様、太宰さん」
黒曜石に狂気を瞬かせ、芥川は立ち上がる。
資料を拾い上げ、其れを机の上に大切に乗せた。
「却説…噺を付けに行かねば」
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ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 合ってますww有り難う御座いました!m(__)m (2018年6月30日 21時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - たまになんかクプラっぽいのがあるなぁーっておもったんですけど合っててよかったです笑 (2018年6月29日 7時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 返信遅れて御免なさい!コメント有り難う御座います!そうですね、クプラさん好きですw (2018年6月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - あの、もしかしてなんですけどクプラすきなんですか?小説と関係なくてごめんなさい (2018年6月27日 18時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - アリスさん» 分かります…蟹缶美味です…コメント有り難う御座います! (2018年1月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほっすぃー | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月9日 7時