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第六話 ページ8

「ただいま」

『中原さん助けてくださいぃぃッッ!!』

太宰さんにベッドに組み敷かれている私。

重いんだよ!!

「…は……?」

中原さんが驚いて止まっている隙にも、太宰さんは私の着物をほどいて行く。

「太宰ィィィッ!何してる手前!!」

「何って…瑠璃を食べようとしてる所かなぁ?」

『止めろ!食べるな!私は美味しく無いぞ!!』

「言葉の綾だよ」

バタバタ暴れて抵抗しても、太宰さんは止まらない。

「嗚呼、瑠璃ちゃんの肌はすべすべして綺麗だねッ!?」

ドォン!!

「…瑠璃。何があったか教えろ」

如何やら中原さんが太宰さんを投げた様だ。

太宰さんがぴくぴくしてる。

其の繼昇天しないかな。

『えと…太宰さんが中原さんの葡萄酒で酔っ払いまして』

「死なす。彼奴何時か絶対死なす」

中原さんが私の腕をがっと掴んだ。

其の繼力を込める。

痛いし!

腕折れる!!

『中原サーン』

「ンだよ」

『後五秒私の腕を握ってたら急所を突きます』

「は、手前何かに遣られる俺じゃ無ェ」

『正確に云うと蹴り上げます』

中原さんがすっと視線を下に下ろした。

そして、絶望した顔を私に向ける。

顔文字にするなら…(^∀^)此れだ。

暫くの間が空いた後、中原さんは手を離してくれた。

「…………」

『…………』

「其れは女の子が口に出すことじゃ無ェだろ」

『何故なら私は女の子を超越したからなァ!!ヒャァーッハッハッハァ!』

「梶井を感じる」

はぁ、と大きくため息が響いた。

「瑠璃」

『なぁに?』

中原さんが珍しく真面目な顔をしてる。

あ、判った!

身長延びたんだね!!

あれ、厭見ても変わってないぞ?

「手前今めっちゃ失礼なこと考えてるだろ」

『べぇーつにぃー?気のせいじゃないかぬぁあ〜?』

「クソウゼェ。まぁ良い、真面目に聞け。…手前、芥川に狙われてるぞ」

―――え?

『知らなかったんですか?』

「厭知ってたの!?」

『知ってましたよ?盗聴機とか、家にカメラ八台付いてましたし』

ニッコリ笑って、腕に嵌めていた腕時計を外して見せる。

『此処に盗聴機取り付けてたのは何処の誰でしょうねぇ?』

「…悪かった」

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ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 合ってますww有り難う御座いました!m(__)m (2018年6月30日 21時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - たまになんかクプラっぽいのがあるなぁーっておもったんですけど合っててよかったです笑 (2018年6月29日 7時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 返信遅れて御免なさい!コメント有り難う御座います!そうですね、クプラさん好きですw (2018年6月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - あの、もしかしてなんですけどクプラすきなんですか?小説と関係なくてごめんなさい (2018年6月27日 18時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - アリスさん» 分かります…蟹缶美味です…コメント有り難う御座います! (2018年1月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほっすぃー | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年6月9日 7時

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