第九話 ページ11
「……芥川」
「君は…」
二人で仲良く御茶会をしていると、太宰さんと中原さんが帰ってきた。
『あ、お帰りなさい』
「………何がお帰りなさいだ、瑠璃」
中原さんが瞳孔のかっ開いた暗い瞳を芥川くんに向けた。
芥川くんも負けじと睨み返す。
「手前……」
「何か問題でも?」
向こうで交錯するシリアスな展開に置いていかれていると、太宰さんが直ぐ側迄来ている事に気付いていなかった。
『ぁ、ぐっ…!!』
私をベッドに押し倒し、全体重を掛けて頸を絞めてきた。
『…ッ…』
太宰さんの鳶色の瞳が私を写した。
狂気がじわじわと躯に流れ込んでくる。
「誰と茶を呑んでるんだい瑠璃?そんなに芥川の方が良かったかい!?嗚呼そう、私達では不満なんだね!?」
本格的に息が出来なくなってきた。
死ぬ前に三大珍味コンプリィトしておきたかったな…。
『ち、がっ……、っ…』
「何が違う、何処が違う!?云って見給えよ!!」
爪が皮膚に刺さってる。
もうマジでヤバイ。
『誰と、…ッて、云われ、てもっ……芥川くん…じゃ、ない、ですか』
「……へ?」
纏うオーラを一気に元に戻した太宰さんが、すっとんきょうな声を上げた。
『げほ…っ、げほっ…』
「……私の沸点は其処では無いのだけれど…」
『なら…げほっ、何処ですか?』
「…………もう、本当に憎めないなぁ…」
太宰さんがフワッと私を抱き締めてきた。
苦しかったでしょ?と優しく頭を撫でてくれる。
「おい!手前ら俺を置いてイチャつくんじゃ無ェ!!」
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ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 合ってますww有り難う御座いました!m(__)m (2018年6月30日 21時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - たまになんかクプラっぽいのがあるなぁーっておもったんですけど合っててよかったです笑 (2018年6月29日 7時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 返信遅れて御免なさい!コメント有り難う御座います!そうですね、クプラさん好きですw (2018年6月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - あの、もしかしてなんですけどクプラすきなんですか?小説と関係なくてごめんなさい (2018年6月27日 18時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - アリスさん» 分かります…蟹缶美味です…コメント有り難う御座います! (2018年1月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほっすぃー | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月9日 7時