君を惚れさせたい！【まふまふ】

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ここにいるわ。と言われて

扉の前に立たされた。






どうして開けてくれないのか

だけどそんなこと聞けなくて


私は扉に手をかけた。








*



そこには、
ベッドの上に座ってる男の子がいて


私が扉を開けた音に気づいてこちらを見た。




虚ろな目をして俯くその男の子は






ああ。





「真冬君っ」







彼がどんな姿でも、
なんでもいいって思った。

その瞬間彼に飛びついて



真っ白なその肌を私の両手で挟んだ。



こちらを見つめるその瞳に



少し悲しくなるけど、






コツンとおでこを当てて






「助けてくれてありがとう。真冬君」









そう呟いた。





「なんで泣いてるの？」




すると、彼は私の頬に手を当ててそう言う





別に彼がいなくなったわけじゃなかったのに



私はまた泣いてる。






ナースさんは目を逸らして、


体調が回復してから、記憶がなくて

って言われた。






私のことを彼女だと思ったらしい







ああ、これじゃあ
さっきまでと真反対だ。


今度は私が君を助けないと








「こんにちは、真冬君」





「えっと…こんにちは。」




首を少し傾けて、
あってるのかな？と言ってるかのよう






「Aって言います！」



「え、Aちゃん…」



「うん！Aって呼んで」





突然過ぎて困っているのかもしれない。




だけど。





「あのね、いきなりだけど」







こんなこと言ったら困るかもしれないし



私が辛いかもしれないけど





「真冬君が好きです」




「俺が？」





「うん！」




微笑むと、
少し悲しそうな顔をして



「俺、君のことわからないよ？」



と返してくる





それでもいい。





「だからね、今日から君のこと」









____________私が惚れさせるから覚悟してね






*

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