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どうしよう。




せっかく真冬君が説明してくれてるのに



全然理解が追いつかなくて
真冬君がよくわかんないことをドヤァッと言ったみたいに感じる




「もうっ!A、理解してないでしょ!」




ぷくーっと頬を膨らませた真冬君は拗ねた




「ご、ごめん!!だって…精神世界とかよくわかんないんだもん」



たぶん、誰が聞いてもあんまり理解してくれないって私は思った。




すると真冬君が



「しょうがないなぁ〜」



って何も考えてないような私に、
勝手にツボりながら




「僕にとって大事な君が、何処かに消えるのが嫌なの」






「だから、Aが誰にも触れられなければいいやって思って…閉じ込めたの」







泣きながら笑う彼は

私の頭を撫でた。





「Aのお題なんて、そもそもクリアしてるんだよ」





そう悲しそうに笑って、

何処かを指差す




「あーあ、約束だもんね。」





彼の指す先には、ずっとなかった出口があった。






「な、なんで」



「お約束でしょ?君は記憶もほぼ取り戻してお題もクリアしちゃった」






残念だなぁなんて言って
私の背中をぐいぐい押す



「やっ、待ってよ」



「待てない〜」



「で、出たらどうなるの」



必死に壁を掴んで真冬君に抵抗する




「…そうだな…今までの生活に戻るんじゃない?」




「真冬君は?」




「僕はずっとココだよ?出れない」




その言葉にどんどん、出たくなくなる。



このままだと、真冬君のことを
1人にしちゃう。





「やだそんなの…」


「嫌だって…そんなん言ったってさ」




急に寂しく感じて、ここで抵抗するのを辞めたら

もしかしたら、真冬君とはもう会えないかもしれなくて




気づいたら、目に涙が浮かんでた。

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Rmd(プロフ) - ぬこ丸さん» こんにちは。次の日、目は腫れなかったでしょうか( ; ; )?全作品感動していただけてとても嬉しいです!文才があると言えるとかにはまだまだ達していませんが、これからも是非読んでいただけたら嬉しいです! (2019年9月19日 22時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ丸 - こんにちは。おめめがなくなっちゃう(?)ほどボロ泣きしました。う”ぅぅ…。今までの作品見ました!実は全作品泣いています()その文才何処から来るんですか?これからも読みます。よろしくお願いします! (2019年9月16日 19時) (レス) id: 03a9afc29d (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 海月さん» 海月さん読んでくださりありがとうございます!!いつも終わり方に悩んだりするのでそう言っていただけてとても嬉しいです^^そんなことを言っていただけると、書いてよかったな…と思います!! (2019年9月9日 23時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - ボロ泣きしました。とても面白かったです。他の作品も見たんですけど、どれも終わり方がすごく素敵でした。今まで占ツクで見た作品の中で一番良かったです!! (2019年9月9日 14時) (レス) id: 784ea94150 (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - Cieloさん» 初めまして!!そう言ってくださってとても嬉しいです!!読んでくださりありがとうございました!!(^^)/ (2019年4月22日 22時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rmd | 作成日時:2019年2月16日 22時

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