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*
*
「大丈夫ですか?」
今日は雨だ。
気分も下がる
学校からの帰り道、私は傘を差しながら歩いていたら、
目の前に雨に打たれている男の子がいた。
私の声に目を向けたその子は
何も喋らずただこちらを見つめるだけ
私は傘を彼に差しながらとりあえず手を差し伸べた。
*
家に連れてきてとりあえずお風呂に入ってもらった。
私にはずっと好きな人がいる。
それは歌い手のまふまふさんだ。
彼の声は、私の生きる糧!
毎日がまふまふさんで溢れていればいいと思ってるオタクだ。
そんなことを脳内で繰り広げていたら、
さっきの男の子がお風呂から出てきた。
何処かで見たことある容姿
真っ白な髪の毛はまるで私の推しのまふまふさんみたいではないか。
「あ!服これ使ってください」
そう言って、彼に服を渡すと
目からぽろぽろ涙が出てきて
「えっ!?ちょ!大丈夫?」
目の前の彼にタオルを渡した。
ちょっと落ち着いた彼に
ホットココアを出して
「えっと…名前聞いていい…?」
「えっ…ま…」
「ま…?」
彼はどうしようかってぐるぐる頭を回転させているようだった
私は、最初の文字が「ま」だったこともあり冗談で
「もしかして、まふまふさんだったりしますか〜?」
なんて言ってしまったのだが、
目の前の彼は、私の言葉に口を開けて硬直してしまったので
「ええええええ」
私は椅子から思いっきり転げ落ちて
叫び声をあげた。
*
そんな感じで彼と出会ったのだが、
「歌が歌えないし、曲もかけないし、ほんともうどうしたらいいかわからなくて」
いきなりペラペラとそんな風に話してくるから、思っていたよりあっさりと話すことができた
それからいろいろと彼の相談に乗ることも多くなって
彼が私の好きな
まふまふさんだってことはわかっているけど
敢えて自分の推しってことは隠し続けた。
私は、歌い手を知っていて、まふまふさんのことも知っているけど
それ以上でもそれ以下でもない人ってことにしてある
ずっと歌ってみたをあげていなかった彼が久々にあげてくれたりするのは
やっぱりリスナーとしてすごく嬉しかった。
そんな時、学校で
とある女の子に目をつけられた。
理由もずっとわからないまま物が消えることが増えた。
だけど、それを相談できる相手もいなくて
私はまふまふさんの相談を受けている毎日だった
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Rmd(プロフ) - ぬこ丸さん» こんにちは。次の日、目は腫れなかったでしょうか( ; ; )?全作品感動していただけてとても嬉しいです!文才があると言えるとかにはまだまだ達していませんが、これからも是非読んでいただけたら嬉しいです! (2019年9月19日 22時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ丸 - こんにちは。おめめがなくなっちゃう(?)ほどボロ泣きしました。う”ぅぅ…。今までの作品見ました!実は全作品泣いています()その文才何処から来るんですか?これからも読みます。よろしくお願いします! (2019年9月16日 19時) (レス) id: 03a9afc29d (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 海月さん» 海月さん読んでくださりありがとうございます!!いつも終わり方に悩んだりするのでそう言っていただけてとても嬉しいです^^そんなことを言っていただけると、書いてよかったな…と思います!! (2019年9月9日 23時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - ボロ泣きしました。とても面白かったです。他の作品も見たんですけど、どれも終わり方がすごく素敵でした。今まで占ツクで見た作品の中で一番良かったです!! (2019年9月9日 14時) (レス) id: 784ea94150 (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - Cieloさん» 初めまして!!そう言ってくださってとても嬉しいです!!読んでくださりありがとうございました!!(^^)/ (2019年4月22日 22時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rmd | 作成日時:2019年2月16日 22時