2話 ページ4
普通の若い女の子ならここでドキッとかキュンとかするんだろうな。
残念ながら私はその時代過ぎたわ。
『ごめんね。金のない無職には興味ないの。しかもこれ沖田落ちだよ?』
「おい。最後のメタイ発言やめろ。」
しかも俺は無職じゃないと否定をするマダオ。
団子を完食し、
『銀さん無職じゃないんだよね?じゃあさ証明するためにうちのぶん払っといてね〜。』
おいっ!ちょっと待て!なんて声が聞こえたけど気にしない。
さあ、今日はどうやって過ごそう。
今日の予定を頭の中でたてていると、人にぶつかってしまった。
『キャッ。』
ちっ。どこみて歩いてんだよ。目ついてんのか?
「すいやせん。ちっさくて見えやせんでした。」
腹が立って上を見上げると...
イケメン!!!なに?!この美少年!!
タイプだわー。しかも公務員じゃん!この制服!真選組じゃん!
これは、逃しちゃいかんな。
『あ、あの。私が悪かったのでお詫びをしたいんですけど...。』
こんな可愛い人に言われちゃ断るやつなんていないよね★
「嫌でさァ。」
.......。はぁ!?!?!?
『え!で、でも。』
何こいつ!
「嫌でさァ。」
何回言っても嫌でさァの一点張り。
最終手段!あー。言わせちゃったかー。初めてじゃない??
『すいません!本当はあなたとお話がしてみたかったんです!!俗にいう一目惚れってやつです!お茶してください!』
嘘じゃないしいいでしょ。これで断るやつなんて.....
「嫌でさァ。」
『はぁぁぁぁぁ?!』
あ!やばっ。私は急いで口を押さえた。
「声のトーン変わりやしたね。」
『うっ!』
痛いところつかれた。バレたら終わりじゃない?
「へー。そっちが本性ですかィ。」
即バレ。はーい。お疲れ様でした。
『ナンノコトカワカラナイデス。』
こんなこと初めてでカタコトになってしまった。
さっさと退散したほうが身のためじゃない?なんかやばそう。このイケメン。女の勘ってやつがそう言ってる。
「まちやがれ。」
ガシャン
ん。なんか首周り違和感が.....。そう思い手を首あたりに持っていき触ると
『首輪??しかも鉄製じゃんか!』
「俺とお茶したいんだろィ。」
そう言って黒い笑顔で笑った。
え。私変なやつにちょっかいだした...?
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作者名:りほ太郎 | 作成日時:2017年3月31日 21時