1話 ページ3
「なんだよ!お前にどんだけ貢いでやったんだと思ってんだよ!」
はーい。森島 こたでーす。ファミレスで絶賛怒鳴られ中でーす。
『はー。どいつもこいつも別れようって言ったらなんで怒鳴るのさー。』
ほんっと金だけの男は...。
「?!な..なんだその喋り方...。」
目の前にいる男が目を見開いて私に言った。
『あー何その顔。めちゃウケる。ふっ。これが私の本性。てかさ、あんたでしょ??貢いだの。』
「違わないけど....。」
『けど?』
「貢がせたんだろ!お前がな!」
机をたたきながらいう。水溢れるって。
『何言ってんの?勝手に貢いだんでしょうが!!私があんたにひっついて買って買って〜なんてねだったことある?ねえ、ある?』
『ほんっと救いようのないバカ。自分の全財産なくなるまで貢ぐとかバカ。でもありがとう!これで私の暮らしも裕福よ!』
男の顔がどんどん青ざめてく。あら?さっきの威勢はどうしたことか。
『かわいそうに。運が悪かったのね。こーんな悪い女に引っかかるなんて。』
そう言って私は席を立ち、レジへと歩いていく。
『最後は奢ってあげるよ。』
あ!っと声をあげ後ろを向く
『ごめんね。私、初めてじゃなかったわ!ベットの上でやるやつ。あんた下手くそだよね。じゃね!』
あー。かったるー。団子屋でも行こっかな。銀さんに報告しよー。
私はそう頭の中で考え、団子屋へ向かった。どうせ銀さんいるだろ。あの人無職だし。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
『そ〜いうわけで、あのボンボンとは終わりました〜。』
「へ〜。で??」
糖尿病寸前のおっさんが団子を食べながら興味なさそうに返事をする。
『男って馬鹿だよね。あ。まってこの団子美味しい。』
新しくメニューに追加されていたみたらしわさび団子。以外と美味しい。
「うるせーよ。味覚馬鹿。お前さ結婚しねーの?」
結婚?はっ。何言ってんだか。
『私は銀さんがいれば何もいらないよ....。』
なんて言ってみる。しかもオンモードで!
「あーはいはい。そうやっていままでおとしてきたわけか。」
『あれー?可笑しいな。他の男ならイチコロなのにー。』
「お前の本性知ったら誰でもこうだわ。」
団子を完食し、銀さんは言った。
「お前俺のこと好きになればいいのにな。」
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作者名:りほ太郎 | 作成日時:2017年3月31日 21時