くらやみのせかい！！【おりじなる！！】 (ページ11)

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むかしむかしのおはなしページ11

だが、愛されていたのはれんちゃんだけ
だったのだ

れんちゃんの実の兄……仙浬靂(せんりれき)は親に虐待を受けていた

仙浬(せんり)家はとても嫌な方向で特殊で
才能が無いものを軽蔑するとても嫌な
家系だったのである

なので、妹より劣っているれきは実の親に
酷い扱いをうけていた＿＿

母「れんは本当に偉いわねぇ」

父「本当に、自慢の娘だよ」

れん「えへへぇ！！！ありがとう！！
まま！ぱぱ！！！」

母「ほんとに…れんはこんなに優れているのに
れきときたら…」ﾎﾞｿｯ

れき「………」

母「性格も暗いしれんみたいに特殊能力もない、
役立たずね」ﾎﾞｿｯ

父「ほんとにな、俺たちの子供なのにな」ﾎﾞｿｯ

れん「？？…ぱぱ、まま、どうしたの…？」

母「…ｯ、なんでもないわ、気にしなくていいのよ」

父「そうだ！三人で遊園地に行こう！」

母「そうね！れん遊園地大好きだし！とっても
いいアイディアね！」

れき(……また俺はのけものか…)

れん「…さんにんじゃないよ？よにんだよ？」

れき「え…」

母「…あ、嗚呼ｯ、そうね…よ、四人だったわね…」

父「ﾁｯ……じゃあれき、お前も行くぞ」

れき「…はい、父さん」

こんな状況だ、兄が妹を憎む…そんなことも
ありえるだろう

「だけどおにいちゃんはわたしをきらわなかった」

れき「おいで！れん！」

れん「にぃに！！」

「ぎゃくにいっぱい"あい"をくれた」

れき「ほら、花かんむり」

れん「わぁ！！にぃにありがとう！！」

「ぱぱとままみたいに、のうりょうめあての"あい"じゃなくて」

れん「ぱぱ！まま！みてみて！」

父「憐(れん)、すまんが後にしてくれ」

母「そうよ、私達は忙しいの」

れん「…わかった」

れき「れん…？どうした？」

れん「あっ…にぃに…これ…みんなのえをかいたの」

れき「…すごいじゃないか！
れん！とても上手だよ！」

れん「……！！ありがとう！にぃに！」

「ほんとうの、"あい"」