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目覚め ページ2

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眩しい光を受けて意識が覚醒する

まだふわふわとした気持ちの中、ゆっくりと瞼をあけると白い天井が視界に入った



「…あ、起きた」



声のした方を見ると、目の下に隈を作った男性が座っている

あれ……?



「そらるさん…?」


そらる「…ん、おはよう。よく寝れた?A」


A「うん……」




ここがどこなのか、なんでそらるさんといるのか、

思い出そうとしてみたけれど、どうにもうまく思い出せない

最後に残ってる記憶は……

そうだ、彼とお茶を楽しんでいたんだ

どこか悲し気に笑う彼の顔が頭に浮かぶ




A「私…どうして…?ここは…?」


そらる「…ここは中央病院。倒れてたんだよ。Aは。疲労だってさ」




優しい声でそういう彼も彼で、疲れているように見える…

普段から寝てるような人なのに、隈をつくるなんて…




A「そらるさんこそ、休んでください…綺麗な顔に隈ができてますよ」



身体を起こしてそう言うと、彼はどこか安心したように息を吐き、それから微笑んだ



そらる「心配してたけど…大丈夫そうだ…」


A「え?どうかしたんですか?」


そらる「いいや。なんにも。どこか変なところない?」


A「別に…いたって通常通りですよ…」


そらる「うん、よかった」



なにがよかったのか、聞いてもきっとこの人は誤魔化して教えてくれないだろう

長い付き合いだ、なんとなくわかる


そんなことを思っていると、病室の扉が開き、看護師さんがやってきた

看護師さんは私と目が合うと、薄く笑い、挨拶をした

私も挨拶を返す間、一緒にやってきた看護ロボットが私の脈を図ったり検診をしている


少し前から普及されるようになったロボットたち

今じゃ街のいたるところにいるし、欠かせない存在となっている




A「このロボットは随分スマートな型ですね。最新型ですか?」


看護師「え?…えぇ、まぁ、そうね」




思っていたよりも煮え切らない返答だ

もしかして、私が知らないだけでとっくのとうに広まっていた機種なのかもしれない

無知を恥ずかしく思っていると、どうやら検診を終えたようだ

看護師さんは大丈夫ですね。というとロボットと一緒に出て行った



A「あんなにきれいなロボットが出たのなんて知らなかったや。そらるさんは知ってた?」



苦笑いをしながらそう聞くと、彼は真面目な顔をしていた




そらる「A。どこまで覚えてる…?」

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橘 緋奈 - サクシャサン、ガンバッテクダサイ、コウシンタノシミニシテマス。応援してます!!(*´ω`*) (2020年2月25日 10時) (レス) id: c7e8b0e732 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - サクシャー。ガンバッテー。コメ欄のノリに乗ってみました、更新頑張って下さい( ^ω^)ノシ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - サクシャー、コウシンタノシミニシテルヨ。応援してます!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃー - ガンバッテクダサイ、サクシャー。応援してます!! (2020年2月24日 18時) (レス) id: 37819c746e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年1月31日 14時

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