俺の嫁がトリップしてきた件について。【鬼灯の冷徹】

地獄日和１９：全力を尽くします☆ ページ18

「そうと決まれば、日が暮れる前に採りに行きますか。二人も来ます？」

「ああはい、是非」

「女のコが行く所ならどこへでも♪」

「叫喚地獄の亡者にも女性はいますよ、堕ちてみます？」

「まぁたお前はそういう解釈をする！！」

今のは圧倒的に白澤様の失言だと思った。




鎌を担いで、籠を背負って、目指すはうちの裏にある山。裏と言ってもしばらく歩くから、無駄話に花を咲かせる俺達3人。

「なーんか、桃タロー君みたいだね」

「そうですか？でも桃タロー君はきっと、鎌でイノシシ追い払ったこと無いでしょう」

「・・・・・・・ん？」

白澤様が立ち止まる。

あり、俺何か変なこと言った？

”桃タロー君はきっと、鎌でイノシシ追い払ったこと無いでしょう”

あ、そっか。

「日本刀でなら追い払ったことがあるんですね！！」

「違う！！細部どころか全体的に何かが違う！！」

「ちなみに私は金棒で切り裂きジャックを叩きのめしたことならあります」

「おぉすごいですね、俺もそんくらいできなきゃなぁ」

最高記録が野良犬の群れだからなぁ。さすが鬼灯様。

「いや女のコがそんなこと出来なくたっていいんだよ！？」

「出来ないより出来たほうがいいに決まってるでしょう」

「すっ・・・素晴らしい向上心・・・！じゃなくて！！そんな高い戦闘能力何に使うの！？」

「白澤様への”バルス！！”に全力を尽くしますが何か」

「よくぞ言いました、さすがAさん！！」

「いや待って白澤派なんだよねAちゃん！！？」

「嫁にするなら、そうですね。籍入れたらしませんが」

鎌をクルリと一回転させ、パシッと掴み直して白澤様に無邪気に笑いかける。

「籍入れてないのでいじれるだけいじり倒します」

「やっぱり獄卒の仕事向きです貴女！！」

「そうですか？なら嬉しいです！！」

「ヒェェェエエ僕の周りに鬼が増える！？」

失礼ですね、俺はごくごく一般的な女子中学生ですよ。

え、一般的じゃない？そうかなぁ・・・実感ないや。

地獄日和２０：なにやってくれちゃってるんですか。→←地獄日和１８：作りましょうか？

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白澤

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