彼女を餌にして先んじよう ページ4
「だーるまさーんが、こーろんだっ」
少女はきゃいきゃいと鈴のような高い声で
歌い始める。
一松は、そんな少女に目もくれず、
考えを張り巡らせていた。
かなり暑い真夏日だというのに、
一松の額にはじっとりと冷や汗が浮かんでいる。
どうにかして、この遊びには勝たないと、殺される。
勝つための方法を考えていると、一番リスクの少ない
考えが浮かんだ。
(そうだ・・・トド松を餌にして、
先走れば、捕まるのはトド松だけで済むはず・・・)
しかし、首を横にふり、その考えを打ち消した。
(・・・大切な、末っ子を手にかけるなんて、
兄としてどういう了見だ・・・!?)
どうしよう。なんとかしなければ、トド松も、十四松も、
自分も捕まってしまう。
さぁ、思考を巡らせ、考えろ。
何処かにきっと、打開策があるはずだから_____。
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m - だるまさんが転んだの歌好きです!面白かった! (2017年6月11日 22時) (レス) id: e24fab203a (このIDを非表示/違反報告)
Cz松 - この作品は、おもしろかったです!!私は、弟松好きです。あと「だるまさんがころんだ」の曲も好きです!!!これからもいい作品を書いて頑張ってください! (2016年10月27日 23時) (レス) id: edc0f184c1 (このIDを非表示/違反報告)
鬼子(プロフ) - せみなりさん、ね?作品見るよ〜♪ (2015年6月10日 20時) (レス) id: c3eab9c895 (このIDを非表示/違反報告)
蝉鳴(プロフ) - せみなり だよ〜 (2015年6月10日 19時) (レス) id: 8903d744a4 (このIDを非表示/違反報告)
鬼子(プロフ) - ありがとうございます!あと、名前なんて読みますか? (2015年6月9日 21時) (レス) id: c3eab9c895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅月帝斗 | 作成日時:2016年5月16日 21時