転移？したなら…とことん楽しんでやるぅ！！！【RKRN】

33話 ページ35

私は仙ちゃんを待たせているため急いで食堂へ向かい、おばちゃんに"あるもの"を貰い全速力で井戸へ向かった



仙ちゃんは既に洗濯をすぐできるよう桶や木製のたらいなどを用意しておいてくれた
その横に持って行くよう頼んでおいた灰汁とお酢が置いある


『おまたせー！！！！さぁ、お洗濯開始だー！！』

立花「おー」







『ではまず、シミ抜きから行います！』

『最初に服を軽く水洗いをして、次に大根の茹で汁と剃った大根でシミがついてる部分を擦ります！！』


血のシミを抜くのにお湯は厳禁！血液中のタンパク質が固まって落ちずらくなってしまうから、だからあえて水で洗う事に意味があるのです！

本来シミ抜きをするには中性洗剤を使うが、そんなものここには無いため大根を使います！
大根にはサポニンという汚れを落としてくれる働きがある成分が含まれているため、江戸時代には医療衣服の血抜きで使われていたのだ






『よし！これでシミは落ちた！！！どう？仙ちゃん』


立花「っ！！！！あんなに落ちなかったシミが落ちてる！！お前すごいな！」


『よせやい！照れるやろ〜！！でも、驚くにはまだ早いよ〜この後服の匂いをとって布団もふかふかにするんだからー！！』




シミ抜きが終わった服を灰汁の中に入れて、もう一度洗った
ついでに私の洗い物と仙ちゃんの残っている洗い物も二人で協力して洗った


灰汁は最古の洗剤として紀元前から使われていたとされるものだ、日本も合成洗剤や石鹸などが使われるまで灰汁を使って洗濯をしていた




『よし！あとはすすぐ時にお酢を少し入れます！！』

立花「なぜお酢を入れるのだ…」


『お酢にはね、繊維が固くなってゴワゴワするのを防ぐ効果があるのよ！ある程度だけどね、でもやらないよりやった方がいいでしょ？だから少しだけ入れるの〜こうすることで洗濯物が干した時にふかふかになりやすくなるの！！』

(ホントは柔軟剤を入れたいけど、そんなもの無いからね…お酢は代わりみたいなものさ)






『あとはすすいで、脱水した後に10回振り回して干せば終わり〜！！！！』


立花「おぉ〜！！！やっと終わったか、案外洗濯って疲れるな。」


(現代なんて洗濯するのに苦労するのは干す時ぐらいだからね、その倍以上疲れたわ)





すすぎと振り回すことも仙ちゃんが手伝ってくれたおかげで随分と早く終わらすことができた

あとは干しすぎるのも洗濯物によくないため約3時間半ほど干したらすぐに仕舞えばいいだけだ

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