裏切りと幸せは対にならない (ページ3)

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宣戦布告ページ3

Aside

う、うるさかった。あの人たちがうるさかった訳では無いが、｢歩く騒音ボックスな御三方｣と、メモをとっておいた。メモをするのは私の癖だ。いい事しかないから取り続けている。バッグの外ポケットに入れ、朋花を見た。

興奮冷めやらぬ朋花は御三方が歩いていった方を見ている。

『と、朋花。そろそろ行こうか?』

何故か疑問形になってしまったけど、朋花は頷く。

私たちは教室へと向かった。

まふまふside

またついてきてるこいつら。何回言ってもついてくるなぁ。そう思いながら、彼方と、聖太と階段降りていると、階段を登ってくる2人の女子がいた。

また同じだろう。うるさいのだ、ろう??あれ？1人の女の子は悶えているけど、もう1人の子…顔が歪んでる。明らかに嫌な顔してる。なんで僕達がこんなに近くにいるのに喜ばないんだろう。

予鈴が鳴り、女子達は渋々教室へと帰って行ったが、僕はなぜか階段にいたあの歪んだ顔の子がきになる。

教室に入り、席に座ると、彼方が気になっていた事をずばりと言いってくる。

｢あのさぁ、さっき階段にいた子、すごい嫌そうな顔してたよねぇ｣

｢そうだね。なんかすごい雰囲気違ったわ｣

｢でも、可愛かったくない？あの子｣

そう言うのは女たらしの聖太だ。

｢聖太ぁ、狙うなよ｣

｢え、なんで｣

｢まふも気になってるっぽいし｣

｢そ、そんなんじゃないって！なんかイラつくだけだし｣

｢ほぉー｣

否定しているのにニヤニヤしている彼方にもイラつく。

｢まふが狙ってるの？？じゃ、俺やめよっかなー｣

｢だから違うって！｣

思いっきり否定していたら運良くチャイムが鳴った。新学期の説明をざっくり話したあと、先生は新学期で忙しいのだろう、教室から出ていってしまった。

自習をするようにと言われたが、彼方と、聖太は、紙に書いてからかってくる。

(応援してるぞぉぉ) (あの子の教室行っちゃえ!)

と書かれている。今は、今は我慢だ真冬。そう自分に言い聞かせて、この後2人とも猫パンチしておいた。