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罪の告白 ページ8





吐き出したい。楽になりたい。

そんな感情が胸の中でぐるぐると渦を巻く。しかし、会話のかみ合い具合に疑問が1つ浮かんだ。いや、そんなまさか。でもー…。はやる心を抑えつつ、私は努めて落ち着いた声色で問いかける。


『ココ、もしかして、赤音さんが心臓移植のドナーになったこと知らなかったり…する?』


「は、なんだそれ。聞いてねぇ。」





それはまさに青天の霹靂だった。ココは、知らなかったのだ。まだ赤音さんの心臓が動いていることを。死んで、全てが灰になってしまったとばかり思っていたのだー…





「移植されたやつは生きてるのか?」


『う、うん。元気だよ。』


「そっか…」


ココに勢いよく肩をつかまれる。突然の行動に目を白黒とさせながらも私が頷けば、ココはやがて私の肩から手を離し、ほっ、と息を吐いた。


「…そっか」


震える声は今まで以上にか細く、弱々しく。ぎゅ、と自分自身を抱きしめるように腕を握り、ココはそれから顔をあげた。



「よかった…」



酷い罪悪感だった。けれど、それでも良いかもしれないと思った。ココがまた笑顔を取り戻せるのならば、私の感情など殺してしまえば良い。心底嬉しい、といった表情で瞳を潤ませるココとは相対的に、微笑みを貼り付けた私の手足は冷たく冷えていった。やるべき事は、わかってる。ただ覚悟がないだけだ。幼なじみも、居場所も、全部をどぶに捨てるだけの覚悟が。


『もし、赤音さんの心臓が誰を生かしているのかわかるなら、ココは知りたい?』


口から発した声は、自分でも驚くほど淡々とした声だった。将来女優にでもなれるのではないのだろうか。





「…知りたい」

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(プロフ) - 胸がキューって苦しくなりました‼︎続編楽しみにしてます!! (2022年3月14日 21時) (レス) @page14 id: 3e56271e58 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最っっ高でした!!どうか続編をどうか続編をお願いしますッ!! (2022年1月13日 15時) (レス) @page14 id: cc47927cf9 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - ぴよさん» コメントありがとうございます!!!ただいま執筆中ですので是非…🥰🥰 (2021年12月25日 19時) (レス) id: 54b5eea483 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 続編めちゃくちゃみたいですー!!!!ぜひよろしくお願いします٩( 'ω' )و (2021年12月23日 3時) (レス) @page14 id: 5a0c9ff92a (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 白さん» コメントありがとうございます…!!!そう言って貰えると本当に嬉しいです…。続編の方も少しずつ進めていけたらと思っています!!ありがとうございました。 (2021年12月21日 20時) (レス) id: 54b5eea483 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年12月20日 21時

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