【呪術廻戦】家入ちゃんの怠惰な日常【乙骨憂太】

１８話 ページ19

｢ツナマヨー！｣



棘くんに声をかけられて振り返る。

居間でお菓子を片手に手を振る棘くん。

呼ばれたので棘くんの向かい側に座った。



そこでふと思い出して
私は１枚の紙を持ってきた。



『あのね、あのね、あいうえお表買って貰ったの。これで文字を示して喋ってね。』



悟くんが言っていたんだけど、
棘くんは術式のせいで
みんなを怪我させないように
故郷のおにぎり語を巧みに操って
会話してるんだって。



何割かデマだと思うけど、だいたいあってるはず。



とりあえず筆談とかだったら
きっとお話出来るんだろう。

棘くんの細い指があいうえお表をなぞる。





“し”


“ゃ”


“け”





『なーんーでーそうなるかなっ！！』



まあいいよ、私もだんだん
おにぎり語が分かるようになってきたからね。



『棘くんの学年には何人呪術師がいるのー？』



棘くんはパーにした手を目の前に翳した。
なるほど、５人なんだね。



『憂太くんと、真希ちゃんと、棘くんと、パンダくんと…あと、この人でしょ？』



私は机の上に写真を１枚置いた。


この間憂太くんが忘れていった
手帖の間に挟まっていた写真。


この５人の他にも悟くんとか
サングラスをかけた
他の男の人も映っているから、
たぶん学校で撮った写真なんだと思う。



『この人が真希ちゃんの親友？』


｢しゃけ｣


『そうなんだー』



意外と美人。
憂太くんと手を繋いでる。



｢高菜、昆布、辛子明太子｣


『え、今海外にいるの？』


｢しゃけ｣



そうなんだ。じゃあ暫くは会えないね。



『ちょっとざんねーん』


｢タラコ｣





そういって２人で笑った。

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