【呪術廻戦】家入ちゃんの怠惰な日常【乙骨憂太】

１９話 ページ20

｢おーい、Aー。夜蛾先生来たぞー｣


『お姉ちゃん、夜蛾先生って誰？』



まさかこのなんか大っきくて、
なんか黒いサングラスをかけてて
なんか全身真っ黒で、
その上ファンシーな
お人形を抱えている人のことじゃないよね？？



｢夜蛾正道、高専の学園長｣


『お姉ちゃんと悟くんの上司かぁ』


｢こんにちは、夜蛾正道という｣



うーん、しゃがんで挨拶してくれたので
＋２０点かな。これはなかなか高得点だよ。



｢この人形はお土産だ｣


『かわいいー』



マントと冠をつけたうさぎさんの人形だった。


ウサギの王子様？なのかな。



｢いいか、このマントを１回引っ張ると、目から先に補充して置いた分の呪力がビームとなって発動する。この冠を右に２回捻れば、半径２メートル内での結界が発動する。｣


『持続時間や回数は？』


｢ビームの方は現在の補充分だとだいたい１０回分くらいだな。結界だと６回分。ビームは１回で４級呪霊なら余裕で払えるくらいの威力だ。また、マントを２回引っ張ったあと、冠を左に２回、右に１回まわすと自動戦闘モードに切り替わって半径１０ｍ以内の呪霊を殺し尽くす。マントを１回ひけば停止する。｣


｢なんつーものをAに渡そうとしてるんですか｣



やばい、この人ガチだ。

ファンシーなお人形じゃない、
バーサーカーなお人形だ。



『抱いて寝ても大丈夫？』


｢大丈夫。もし殉職してしまっても、また作ってあげるから安心しなさい｣


｢殉職…｣


｢呪霊に襲われて壊れてしまう＝殉職だ｣



じゃあ肌身離さず持っておこうかな。

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