闇AUの新メンバー！8 (ページ10)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:25,663 hit

怪我をしてもいいの？ページ10

*

『んん……ん、あれ、私いつの間に寝てたんだ…』

眠気が覚め、辺りを見渡す。

電気が消えてる……クロスが消してくれたのか。

上半身を起こそうとしたが何か乗っていることに気が付く。

おやおや、よく見てみればクロスが私に抱きついて眠ってるではないか。

本当に来てくれたんだね…

クロスの頭を撫で、小声で起こそうとする。

『クロスゥ〜、朝だよ起きて』

ｸﾛ「ん……A…」

ウトウトと眠たそうにこちらを見る。

『おはようクロス』

ｸﾛ「はい…おはようございましゅ…」

ましゅ……可愛いな。

挨拶をし終えるとクロスはあくびをして、すりすりと私の頬にすり寄る。

私は気にせずクロスの肩を掴み、スっと体を起こした。

『クロス、私今から着替えなきゃいけないから一旦
部屋を出てほしいんだけど』

ｸﾛ「ん〜嫌です！俺まだAと一緒にいたいんですぅ…」

ダメだ。完全にお酒を大量に飲んで酔ったかのようになっている。

ｸﾛ「あっ、なら俺がAを着替えさせてあげましょうかぁ？」

『いいえ結構ですやめてください』

ｸﾛ「えぇ〜」

クロスは不満げな顔をする。

君意識がはっきりした時に私にそう言ってみ？
恥ずかしくてできないでしょ。

『とりあえず、着替えは後にするから歯磨きをしに洗面所に行くよ』

ｸﾛ「分かりましたぁ〜」

腕に絡みつくクロスの肩を支えながら、私は洗面所へと足を運ぶ。

―洗面所―

『はい、歯磨きするから離れてねー』

ｸﾛ「嫌です！」

『離れましょ？』

ｸﾛ「嫌です！」

『離れてください』

ｸﾛ「嫌です！」

『離れておくれ！』

ｸﾛ「嫌です！！」

なんの言い合いだこれはッ！！←

私に片手だけで何とか頑張れというのか…！

私は結局、クロスにくっつかれたまま歯磨きを終わらせて、朝食を作りに次はキッチンへ。

さすがに料理を片手でやれと言われるのはきつい。

もう一度確認しよう。

『クロス、朝食を作るから離れてくれるかな？』

ｸﾛ「嫌です！」

『君は嫌ですしか言えないのかい？というかさすがに片手では本当に危ないからもうこれ以上は甘えさせられないよ』

ｸﾛ「ですが…」

『私が怪我をしてもいいの？』

ｸﾛ「！？…それはすごく嫌です！」

私に怪我をされるのは嫌らしく、すぐ離れてくれた。

最初からそうしてくれればよかったのにとも思い
ながらも、私は朝食作りを始めた。

*