闇AUの新メンバー！7 (ページ49)

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変わったなってページ49

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クロスに言われた言葉が頭の中で反芻する。

そういえば、クロスは確か一度大切な存在を……

いや、やめよう。

今はこの事を考える時間じゃない。

考えを巡らすのを止めて、次にエラーの部屋の前に
移動する。

ドアをコンコンと叩く……が、出てこない。

ドアに耳を寄せて、小さい物音でも聞こえないかと
すませる。

すると小さい寝息が聞こえて、エラーは眠っているのだと悟る。

起こすのも悪い、まだ眠らせておこうと思い次は
マーダーの部屋へ。

そしてまたドアを叩く。

『マーダー、いる？』

ﾏﾀﾞ「！…A帰ってきたのか」

『うん、ただいま』

ﾏﾀﾞ「おかえり。部屋に入ってきていいぞ」

『分かった』

ドアノブに手をかけて、回して開ける。

そしてシンプルな部屋の光景が広がる。

床に塵が落ちてるけど、気にしなくていいのかな。

ベッドの方に目を向けると、マーダーが座っていた。

『もしかして、さっきまで寝てた？』

ﾏﾀﾞ「いんや、ずっとぼーっとしてたんだ」

『そうなんだ。私もよくぼーっとしちゃうよ』

マーダーの隣にお邪魔し、共感だと話す。

ﾏﾀﾞ「一緒だな。」

『えへへ、そうだね〜』

マーダーに笑顔を向けて、マーダーも笑い返して
くれる。

パピルスこんなにいいお兄さんと兄弟なんだね。

羨ましいや！

ﾏﾀﾞ「……Aって、いっつも明るいよな」

『えっ？』

マーダーは少し間を置いて私について話してくる。

突然のことに私は目を見張る。

ﾏﾀﾞ「元気で優しいし、相手のことを思ってやったり、なんだかんだ皆平等に対応してくれて…」

『ス、ストップ！そういうの照れるからッ！』

ﾏﾀﾞ「照れていいんだよ、褒めてるんだから」

『！』

マーダーは微笑んで、私の頭を撫でる。

最初に出会って自己紹介した時によろしくを預けた
スケルトンとは思えない。

ってことはマーダーは、変わったのかな。

『…ふふっ♪』

ﾏﾀﾞ「ん、どうした？」

『いや、マーダーって結構変わったな〜って♪あ、
いい意味でね！』

ﾏﾀﾞ「俺が…？」

『ほら。最初なんてずっと無表情か顰めるかの二択
だったし、あんまり話しかけてくれなかったじゃん』

ﾏﾀﾞ「そ、そうなのか？」

『うん。でも今はよく笑ってくれるし、楽しそう
だからさ！』

ﾏﾀﾞ「そう、か…」

自分が変わったことに気付かされて、マーダーは
遠くを見てまた微笑んだ。

私も隣で笑顔になり、マーダーの横顔を見つめた。

*