闇AUの新メンバー！7 (ページ40)

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何をされてもページ40

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初めてホラーの部屋へ来てみたが、案外綺麗で机にはお菓子が大量に置いてあった。

でも何故かベッドのシーツには、濁ったように赤い
シミがあるのが気にかかる。

血……なのかな。

ﾎﾗ「なぁ、A」

名前を呼ばれて、見返る。

ホラーは私に近づいて、包帯でぐるぐる巻きの怪我を負った肩をとんとんと人差し指で優しく叩く。

ﾎﾗ「これ、誰にやられた？」

いつにも増して声が低い……怒ってる。

その怒りは怪我を負った私に向けてなのか、私に
怪我を負わせた相手に向けてなのか…はっきりとは
分からない。

ここでフリスクにやられたなんて言ったら、殺されてしまうんじゃないのか。

そんなのダメに決まってる。

家族の1人が殺されるなんて耐えられない。

『言えない…』

ﾎﾗ「……そうか、Aが言いたくないのなら俺も無理には聞かない。ただ…」

私を抱きしめて、怪我を負っていないもう片方の肩に顔を埋める。

ﾎﾗ「あんまり俺を心配させるな。馬鹿A…」

声が震えている。

ここまで心配をさせてしまうなんて…。

『ごめんねホラー。心配かけて、本当にごめんなさい…』

抱きしめ返して謝る。

ホラーは少し落ち着いてから、顔を上げた。

ﾎﾗ「俺は許すけど……ナイトメアがこの怪我を見たら
なんて言うか分からないぞ…？」

『あっ、そ、それもそうか…』

ホラーが許してくれたとしても、ナイトメアまで
許してくれるとは限らない。

そうなると、クロス達もどうなんだ…？

『ど、どうしようホラー、皆に顔を合わせるのが
怖く感じてきたんだけど…？！』

ﾎﾗ「大丈夫だ、俺とこうして顔を合わせてるだろ？」

『そうだけど……』

顔を伏せていると、ホラーは私の顔を覗き込んで、
いつもの愛らしい笑顔とは違う優しい笑みを浮かべて私の頬に手を添える。

ﾎﾗ「Aなら大丈夫だ、皆お前のことが好きなんだから。」

『皆が、私を……？』

ﾎﾗ「ああ、もちろん俺もだ。

好きだぞ、A。」

告白すると、ホラーは顔を近づけてくる。

何をされるか分かってるけど、私は抵抗しなかった。

今なら何をされてもいいと思えてしまったから。

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