9 ページ9
莉犬side
え、ヤバい。
Aちゃんに好きな子が出来てたなんて……
俺はまぁ、だいぶモテるしその自覚もある。
でも、どうしても女が可愛いものには思えなくて恋なんてしないんだろうなぁと本気で思っていた時もある。
でも、出会っちゃった。
クラス表の前で自分の名前をゴニョゴニョ言いながら探していた子
その子がどうしても小動物に見えてほっておけなかった。
石垣A……
自分のクラスを探す前に他人のクラスを探しているなんて、俺らしくないなぁ……
案外その子の名前はすぐ見つけた。
り「これ?石垣 A。」
その子は振り向いて俺の顔を見るなり目を大っきくした。
うわぁ、この子めっちゃ可愛い。
Aちゃんは、初めて見るくらい美形な子だった。
頭の先からつま先まで整ってる。
その子はびっくりした顔をして固まってる。
その石垣Aの下に俺の名前を見つけた。
り「D組って、俺と一緒のクラスじゃん!よろしくね〜」
思わず言ってしまった。
『あ、うん。よろしくね。』
Aちゃんの声はまじで綺麗だった。
それからかな。
なんだか、Aちゃんの笑ってる所が見たかった。
そして、なんでだか恋ってものがわかった気がする。
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ