貴「私の特等席」 参

109話 ページ21

ーin家庭科室ー


貴「花子くん砂糖とって！」


花「えー」


茜「あのさー」


あ！砂糖！


貴「ありが⋯」


茜「七番様いつまでいるんですか？」


貴「茜くん！」


花「一番」


茜「いやーアオちゃんの近くに下劣なガキの気配を感じてさぁ⋯授業中のも聞こえてた」


貴「え」


まじですか？


それって私が花子くんに抱きしめられてたときも見えてたってこと？


解せぬ


茜「それで？源後輩がどうこうって話してるの聞こえたけど」


貴「ちょっと色々あって⋯光くんのこと励ましてあげられたらって思って」


茜「へぇーそうなんだ」


貴「⋯」(汗)


そうだよね


茜くん葵以外に興味ないからあんま深く聞いてこない⋯


でも！茜くんも男の子だし花子くんより参考になるかも！


貴「茜くんはなんかある？されたら嬉しい事とか元気になることとか」


茜「僕？僕はアオちゃんが生きててくれたらそれで」


花「ねぇ、こいつに聞くのやめない？」


貴「そうだね」


茜「コホンっ⋯ぼ、僕の話はおいといて源後輩でしょ？なら今作ってるものでもあげたら？」


貴「え！」


私は別にいいんだけど


貴「でもこれ調理実習の⋯」


花「いーんじゃない？誰かが自分のこと考えてくれたってだけで嬉しいと思う⋯」


貴「そうかな⋯」


茜「それだけじゃ⋯って思うならアレでも誘ってみれば？」


貴「あれ？⋯⋯！」


茜「源後輩なら絶対喜ぶと思うなー！」


花「！」


茜「だってあいつAちゃんの事好ッッ」


花子が茜の口を塞いだ


花「⋯」


茜「ブハッ！触んな！⋯って七番様まさか



拗ねてる？」


花「べつにぃ？」


そう言った花子の顔は真っ赤だった

110話→←108話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す