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「へぇ、パパと繋がりがあったんだ。」
「私にとってはお兄様よ。兄と関係があって何がおかしいのかしら?」
「え〜?だってクララちゃんはもう一人のお兄様にべったりだったからさ。」



それはもう、ブラコンみたいに。そう、フェリドの綺麗な唇が歪んだ。それは揶揄いなのか、悪口のつもりなのか。クララは子供の癇癪だと綺麗に無視する。



「あ、いいことを教えてあげる。クララちゃんの過去をこの三人にぜーんぶ教えちゃった!」



この為に三人を殺さずに待っていたとでも言わんばかりに、フェリドはその反応が楽しみで仕方がないという表情を隠さなかった。



しかし、クララはその表情を一切崩さない。



「そう、それは大変ね。口封じでもしましょうか?」
「「「、、、っつ!」」」



まさかの口封じ、という言葉に三人は怯えを見せる。そしてその反応にクララは思わずといった様子で笑った。



「ふふ、冗談よ。だって悟に殺すなって言われてるもの。」
「いや、声のトーンが冗談じゃないっていうか、、、。」



正確には、血を吸うなだが対して内容に差はないだろう。悠仁は五条先生がそう言ってなかったら殺されてたのか?と想像して途中で止めた。



「それにフェリド、貴方はその時代にまだ生まれてもないでしょう?どこでその話を聞いてきたのかは聞かないであげるけど、歴史っていうのはね時間と主に誇張されていくのよ。あなたそんなこともわからない馬鹿ではないではないはずよ。」
「あは、本当かな〜?」



大方そのお兄様とやらに聞いたのだろう。だが、主従は似るのだ。虚言癖の従者の主人もまた虚言。それ以上の事実はない。



「ええ、まぁ確かに真祖は私のことを愛してはいたけど、、、。」



そう、私は嘘をつく。


フェリドがどんな私の過去を彼らに伝えたのかは知らないが、そんなものはどうでもいい。真祖が私のことを愛していても、そうでなくても、全ては過去のことだ。


「でも、もうあまりにも時が立ち過ぎて朧げね。貴方だって、王子様だった時の記憶をずっと覚えてる?」
「、、、、。」


再び無表情になったフェリドにクララは微笑んだ。


ほら、表情をコントロールできない。


たかが自分の黒歴史を、しかも断片を晒されただけでこんなにも人間味が出る。それは彼が、フェリドが吸血鬼としてまだ幼いことを示してた。

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Reina(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!私生活の方が忙しくて中々時間が取れなかったのですが、そう言っていただけるととても嬉しいです。頑張ります! (2021年10月24日 19時) (レス) id: b4ccc6a785 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新お久しぶりです!もう更新しないのかなぁと少し不安になってましたがありがとうございます!ほんとにこの小説面白くて大好きです!無理だけはせずにこれからも頑張って下さい! (2021年10月24日 3時) (レス) @page26 id: 9bb0d4787d (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - いつも楽しく拝見させていただいております。更新を楽しみにしてお待ちしております!頑張ってください! (2021年7月18日 17時) (レス) id: e5f7c718e0 (このIDを非表示/違反報告)
Reina(プロフ) - れんさん» ありがとうございます (2021年5月25日 16時) (レス) id: b4ccc6a785 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ご対応頂きありがとうございます!これからも更新楽しみにしております。季節の変わり目ですのでお身体にはご自愛くださいませ。 (2021年5月25日 1時) (レス) id: cf8acd5d9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Reina | 作成日時:2021年2月11日 2時

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