呪術と吸血鬼２

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「脅しはそれぐらいで！ま、クララは吸血鬼だけど、これからも今までと何も変わらないから！」
「「「何にも解決してねえよ」」」


悟の強引な説明に、多少場の空気は和んだ。


「取り敢えず、そいつは高専側で引き取るから。クララ、」
「ええ。」


私はフェリドの長い髪を持って引きづるように引っ張っていく。呻き声が聞こえたが気にしない。


混乱した状況の中、私は悟と一緒にお馴染みの地下室までフェリドを連れて行った。


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ざわざわと、行き場の無い感情が残された面々に沈黙する。


「、、なんか変だと思ってはいたけど、まさかだったわね。」
「しゃけ、、。」


一番最初に口を開いた野薔薇は、流石に予想外だと首を捻る。


「おい、虎杖。知ってたのか？」
「えっ！？、、ま、まあ。クララには普通に稽古付けて貰ってたし、五条先生が普通にバラしたっていうか、」


あの剣を使うのは、知らなかったけど、、と虎杖は少し興奮したような言った。


恐らくあの場でクララの剣筋を見ることが出来たのは五条ぐらいだと、誰が言わずとも暗黙の了解として全員は認知してる。


「ということは、クララは呪力おろか術式すら持ってないのか？」
「真希の上位互換か？」


パンダが真希を指すと、一緒にされたのが不快だとでもいうように真希は顰めっ面になった。


真希は野薔薇からクララの愚痴を散々聞かされている為、実力があるのは知っていても好印象ではない。


京都校の生徒も、私怨は無くとも学長の影響で決して明る印象では無かった。


その他の面々は、好き嫌いで判断する材料がまだ無く、もし表現するとすれば変人、と言ったところだろうか。


あまりに少ない情報と、想像を遥かに超えた事実に暫くの間、溜息が止むことはなかった。

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