赤司さんと私とバスケ

イレギュラー ページ25

ってなわけで、私は無事バスケ部に入部する事が出来た。
でも、これは予想以上にやばいことらしい…。



「おい…!あいつかよ、女子なのに男子バスケ部に入部したっつー奴」

「まじで?!誰が許可したんだよ…？」

「主将らしいぞ、バスケ部の…たしか…赤司って奴」

「へー…」






廊下を歩くだけでひそひそと私の事を指差して笑ったり、物珍しそうにジロジロ見る奴が居る。

『腹立つなぁ…』
小声で呟いてしまうくらいだ。…どうして駄目なんだ？私は自分の力で、自分は入部できる力があるって証明した。それは絶対に変わりない、苦手なテストで証明したんだから…(ドヤァ…)←


『あー!!!早く部活の時間になんないかなぁー!!』

う〜んっ!!と伸びをすると後ろから声がかかった。




「早く部活の時間にならないかなとは…随分熱心だな」

『え？』



振り向くと緑色の髪の眼鏡の人が立っていた。

『あーーーー!!!!あの、あなたバスケ部の、凄い人!!シュートが凄い人じゃないですか!!』


思わず叫んでしまった。


「ん？なんだ俺の事を知っていたのか、俺は緑間真太郎なのだよ。宜しく」




そう言って私に手を差し出した。


『こっ、こちらこそ宜しくお願いします!!』

焦って手を握り返したところで、ふっと思いついた。




『あれ？あ、あの緑間…さんは私のクラスではないですよね？、なんで…？』


「あぁ、お前に用があって来たのだよ。赤司からの伝言だ」




赤司さんの名前出てきて少し緊張した。



『伝言とはなんでしょう…？』

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