6の世界【子は親に似る1】 ページ4
てんっと呼び出された日本さんは、不思議そうにイギリスを見ている。
どうやらイギリスさん。二人のロシアに囲まれて瀕死の状態のようだ。
流石に可哀想なので、ロシアもイヴァンも引っ張ってイギリスから離す。
違う!構われないから拗ねてるわけじゃない!嫉妬じゃないからその目を止めるんだ!!
口に突っ込まれたチョコレートボンボンを食べながら、軽く説明する。
日本さんは察しのプロなので、直ぐ様飲み込んでくれた様子。
「Aの子供を勝手に産んだ泥棒猫を罰する為に必要なんですね!私に任せて下さい!」
あ、ちょっと解釈がおかしいですね。
愛人が子供産んだみたいな言い方止めろください。
何を説明しても『私は理解してますよ』みたいな顔をする頓珍漢な日本さん。キリッとした顔で「ナニを切り落とす」とか言わないで欲しかった。
「その時は俺も参加させてくれ」
「イギリスさん…二人で頑張りましょうね!」
「ああ!」
何を頑張るつもりなんでしょうかね!解りませんね!全く!
島国二人の会話はさておき、私の分身を作った時みたいに他の人のも作れないか相談してみる。日本はこくりと頷いた。
「出来ると思いますよ。誰のを作りますか?忍者みたいな事をさせるなら、私が適任ですが」
「忍者!」
アメリカまでやって来てしまった。
忍者忍者とうるさいぞメリカちゃん!
メリカちゃんに飴玉を口に放り込んで静かにさせ、続きを促す。日本は苦笑しつつ話を再開した。
「ロシアさんが尤も適任だと思います」
「どうして僕なの?」
キョトンとするロシアに、日本は目を細めた。
「闇に潜むのはロシアさんが一番得意じゃないですか」
「ガリッスーパーガリッなヴィランだからね!ガリガリガリガリ」
「飴玉を噛みながら話すな!この、メタボリカ!!」
イギリスの非難の声に、ガーンとショックを受けるアメリカさん。でも確かに何言ってるか解りづらいから止めて欲しいかも。
ブーブーしているアメリカは無視して、日本はロシアに要求した。
「とりあえず…強い式神を作るのにロシアさんの腕を下さい」
「君の腕をちぎろうか?」
「やですねー。ただのジャパニーズジョークですよー?」
「僕のもロシアンジョークだよー」
「ふふふ」
「えへへ」
ならそのギリギリギリとロシアさんに掴まれてる刀はなんですか日本さん。長い爪を出してるのは何なのロシアさん。
とても物騒な喧嘩をしつつも、ロシアは最終的に無言で血を提供した。
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ヴァーニャ(プロフ) - ぴーちゃんさん» コメントありがとうございます!自分の萌えの為にアレもこれもと欲望ごった煮で書き始めた為、アナザーキャラという変態たちを出していいのか不安でしたが、そう言っていただけると安心しましたし嬉しいです!更新は…気長にお待ち下さい(^^ゞ (2019年8月11日 17時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん - まだ御使いの9までしか読めてないけどこのシリーズ大好きです。何年か前からヘタリアにハマりっぱなしだし、もっとはやくから応援したかったです…。今さらですが応援してます、更新待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年8月9日 13時) (レス) id: 50f98fc46b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます!忙しいせいで更新が遅くなりすみません… (2019年6月14日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 待ってました〜〜〜〜!!!!!!!! (2019年6月9日 2時) (レス) id: dff1165fa4 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 嬉しいコメントありがとうございます!思っていたより長く続いてますが、これからも宜しくです! (2019年2月23日 18時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2018年11月20日 18時