こんな夜には、話でもしてやろうじゃないか。 ページ10
酷く浅はかで愚鈍で、そう言われてきたものが
今は大々的に公表され、
悩みなどもうなくても良いではないのか…
と思えるほど、平和で。
その平和の中でも様々な苦悩はあるものだった。
そしてそんな平和と呼ばれた世界に
様々な人々が生息している。
「全く持って素晴らしい。」
と在る男がそれはそれは満足げに話す。
「人間の持つ、欲望。愚鈍さ。…その他諸々
その総てが…俺には愛しい。
そして俺は人々を愛した。
人々は俺のことを愛さないが
よく言うだろう？無償の愛だとか、愛は見返りを求めないとか。
でも、人間も俺を愛すべき。と思う場面は多々とあるが…
人が俺を睨んだり、軽蔑の眼差しさえ…俺には、愛しい。
…おっと、勘違いしないでね。
俺に対して向けられる、人間の感情というのが面白くて可笑しくて…愛しいだけだから。
…そして一見して、こんな俺みたいな男が一人の異性に人間以上に特別な想いを抱く事はあり得るのだろうか。
一つの結論からすれば…” あり得ない ”だろう？
これはね、これは俺にも想定外の話なんだよ。
此の俺が、「別の世界から来た」「好きです」
なんて、言ってくるなんとも不思議な存在な少女と出逢ったんだ。
あ、ここでロリコンとか言うのも勘弁してね？
そんなんじゃないから。
それに少女とは言っているが、その少女の発言は年相応の言葉ばかりを並びたてるわけではない。時に大人びた発言だってするんだよ。
……そして、俺を好きだと言ってくれた少女と
俺は恋に落ちた…？…はははっ
…思ったより、此の発言は俺にはあまりに似合わない言葉だね。
それにね。恋とも今や言い難い。
俺とその少女の関係は…もはや、
愛
で結ばれているからね。」
と男は、自分に告白してきた女にそう告げた。
「は、？」女は呆気にとられている。
そして男は話すだけ話し、満足したように笑い
「じゃ、バイバイ」
といつものように＿＿男、折原臨也は
夜に去っていった。
折原は、二つの愛を心に抱きながら
池袋のという地から＿＿＿＿＿
までのお話。
こんな夜には
こんな、いつもと違う特定の人に想いを馳せる
こんな夜には＿＿
(……ああ、愛しい。
…Aがこんなにも…俺にはかけがえない存在になるなんて、思わなかったよ)
とクツクツと笑いながら
愛しい人待つ、家の扉を開けた。
「ただいま…」
始めていこう。俺と君で…。
どこまでも…楽しもうじゃないか。
終わり
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黒崎沙夜子。(プロフ) - 相馬白楽さん» 拙い作品ですが見てくださり、そして、とても嬉しいお言葉を有難う御座います！！これからもゆっくりと書いていこうと思っております、宜しくお願い致します。 (2020年6月27日 18時) (
レス) id: 3fa1432a1c (このIDを非表示/違反報告)
相馬白楽(プロフ) - とても面白かったです……！新生活編も楽しみにしております！ (2020年6月27日 17時) (レス) id: 6ed1814d15 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎沙夜子。(プロフ) - ゆきなさん» それはまた…私でしたらもう固まってあれなやつですね（（お疲れさまでした））←もう終わったことと断定））此方こそ、有難う御座います、どうかよい一日をお過ごしください。。 (2019年12月17日 12時) (レス) id: 3fa1432a1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 黒崎沙夜子。さん» 親も聞こえる感じのやつで、男性と女性の悲鳴が"部屋の中から"(自分達のいる部屋)聞こえたので(私からは耳元らへんで親からは私の方からでした)なのでこの小説を読んで本当に良かったです！ほんま、最高の小説をありがとうございます！ (2019年12月17日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
黒崎沙夜子。(プロフ) - ゆきなさん» 読んでくださり、こんな嬉しいコメントを誠に有難う御座います！！心霊ですって？！それはさぞや怖かったでしょうに。拙い小説弟子だが少しでも恐怖が和らいだのでしたら幸いです。 (2019年12月16日 8時) (レス) id: 3fa1432a1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒崎沙夜子。 | 作成日時：2019年12月15日 17時
