松野くん！不純すぎます！！

不純物 37個目 ページ38

おそ松said

A「あ、おはようございます


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿松野くん」


…ちなみに俺は今一松のフリをしている
服装だって
髪のはね具合だって
気だるけな目だってアイツそのものだ


それなのに


おそ「…何言ってんの？松野くんって何松のこと言ってる？」

A「え？松野 おそ松くんですよね？」



チョロ「にぃーーさぁーーーーん！！！」

と、そこに十四松のフリをしたチョロ松がきた

A「あ、おはようございます…十四松くん」


いやいや、



いやいやいや！！



おそ「おかしくない！？」

A「へ？」

おそ「なんでだよ！！なんで俺は気づくのにチョロ松には気づかねぇの！？」

俺はもう我慢の限界で、気づけば彼女にツッコミまくっていた


A「え！？え！！！？チョロ松くん！？」

チョロ「うん、おはようAちゃん」

A「ぉぉぉぉおはようございます！！」


チョロ松だとやっと気づいた君は顔を真っ赤にしてしどろもどろに挨拶をしていた


モヤッとした感情が芽生える


おそ「…？」


モヤ？なんで？？
誰に対して？


もう一度、チョロ松と話している君を見る


モヤモヤ


おそ「…？？」


おそ「ってか、そうじゃなくて！なんで俺だけ分かったの？」


そのモヤモヤを振り払うかのように俺はもう一回彼女に同じ質問をした


A「なんでって…」

君は暫く考え込んだあと



A「あ、いつも松野くんばかり見ているからですかね？」

シーン
とその場が静まり返る

おそ「ば！馬鹿じゃねぇの！？馬鹿じゃねぇの！？」

顔が赤くなっていくのが分かる
何でそう恥ずかしいことがいえんの！？


おそ「それじゃあ、俺が好きみたいな言い方じゃんか！！！」

A「…あっ」


やっと言葉の意味を理解した君が俺と同じように顔をみるみるうちに赤くしていく

A「えっと！そういう事じゃなくて…！！」

おそ「もういいから！！」


俺は耐えきれなくなってその場を走り去った




『いつも松野くんばかり見ているからですかね』

そう言った君の言葉が酷く心に残った


そして、納得がいった

君を目で追うのも

君が他の野郎と話してるのを見るとモヤモヤするのも

全部、君が好きだからなんだ



だから



おそ「こんなにも、」





先程の君の言葉が嬉しくてたまらなかったのか

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