松野くん！不純すぎます！！

不純物 30個目 ページ31

タッタッタッ

A「ま、松野くん…？」

私の呼びかけも無視して、
松野くんは私を抱えたまま体育館裏まで来た。


…もう既にお姫様抱っこというよりおんぶのほうが近い抱え方だ

はぁはぁ、という松野くんの荒い息遣いが耳元で聞こえる。




________正直、私の心臓は今にも爆発しそうなくらいドキドキしている。

少女漫画とかでドキドキし過ぎでしにそう！！
とか言っていたヒロインを馬鹿にしていた自分を殴りたい


(ほんとにしんじゃいそうなくらいドキドキしてる……)

辺りにはもちろん誰もいなくて、松野くんにまでこの音が聞こえそうで恥ずかしい。

A「あ、あのっ」

おそ「まって、」


声をかけようとした瞬間、松野くんにそれを遮られる。


おそ「ごめん」

A「え？」


おそ「応援するって言ったくせにあんなことアイツの前でしてごめん。でも…俺は…」

A「まって」

おそ「え、」

次は私が松野くんの言葉を遮る
だって、これは…

A「私、ちゃんと松野くんの顔を見ながら聞きたい。」

…しっかりと聞くべきだ

おそ「はぁ…Aちゃんにはかなわないなぁ…」

そう言って、松野くんはゆっくりと私をおろす





おそ「んじゃ、改めて
Aちゃん。俺は________」

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