雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ39)

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７４話　異様な空気ページ39

「書道部!?」
信助の言葉に驚愕する天馬とA。
(……信助は嘘を言ってるようには思えない。うーんどういう事だ…。)
「って痛っ！？」
急に天馬がAの頬をつねってきた
「いきなり何するんだ！？」
「いや、夢かと思って……」
「それ普通は自分の頬つねるやつだろ……怖いわお前。」

「ちょっと信助、天馬。早くしないと部活に遅刻するわよ！」
Aと天馬がそんなやり取りをしていると信助の後ろから葵が現れる。
(…葵はまともなのか？)
「葵。俺って書道部だっけ？」
Aは恐る恐る葵に問いかける。すると葵からはAの望んでいた答えが帰ってくるー

「書道部？A何言ってるの？」
Aは安堵の息を漏らす。
(ということは可笑しいのは信助だけか？)

「Aはテニス部でしょ？」

ーことはなかった。

「…テ、テニス部か。そうだったな。」
(うーんドッキリとは思えないなぁ。この異様な雰囲気は……。ここは…)

「ごめん、葵、信助。ちょっと天馬と一緒に来るように先生に呼ばれているんだ。だから天馬をちょっと借りてくよ。」

「え、A？」
疑問を浮かべる天馬にAは小声で話す。
「先ずは状況を把握するために情報を収集しよう。」
「あ、うん。」

「天馬？」
小声で話し合うAたちを不思議に思ったのか葵がこちらの顔を覗いてくる。

「そ、そうなんだー。オレとAは先生に呼ばれてイルンダー。」

「そ、そうなの？じゃあ天馬また後でね。」
そう言い、葵と信助は去っていった。

「ふぅー。助かったー。一体どうしたんだろう信助と葵は……？」
「俺が知るかよ……ていうか天馬はクソ大根野郎だな。」
「………。」
「取り敢えず、3年生の教室に向かうぞ、天馬。」

不安をいだきながらAと天馬は3年生の教室に向かった。

(……俺はテニス部か…。テニス部でコピーキャラって俺……樺地ポジションかぁー。)

続く。