雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ26)

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特別編　2　誘拐と対峙ページ26

「剣城、ソゲキックス食べる？」
「いらん。」
「だからさ、天馬、次の試合は俺のハンターズネットと信助のジャンプ力を組み合わせてさ……」
「天城先輩。それ何ですか？」
「ん？ゴザポテトだド。」

各々がそんな他愛のない会話をしていると急に「プシュー」と音がなった。
Aは音がした後ろに振り向く。
するとそれぞれの椅子の下から白い煙が放出されていた。
(俺の席からも！…これは？…まさか、ヤバい！！)
「皆、息を止めて窓を開け……」

ーそこで俺の意識は途絶えた。

ーーーーーーーーー

「おい…A！大丈夫か！？」
「ん……剣城か…ここは？」
「わからん。だが状況から考えるに俺たちはバスをジャックされ、ここに連れ去られたといった所か。」

「お目覚めの様だね!!」

声とともに装甲車の用なものが現れ、巨大なライトでA達を照らす。

急な強い光に目を細めながら声の方を向くと、そこにはAの嫌いな人物がいた。

「お前は…牙山!」

「ふっふっふ、A君、久しぶりだね。それと……私を呼ぶ時は牙山様と呼べ！！二度と間違えるな！！」

「チッ…。」
「A、剣城。あいつを知っているのか？」
神童の質問に剣城が横目で答える。
ヤツはフィフスセクターの牙山。主にシードの強化を行っています。……!ということはまさかA!」
「あぁ。多分ここはあの島だな。」
神童は疑問に満ちた顔を浮かべるが気を取り直したのか牙山に向き直る。
「お前達の目的は何なんだ！」
神童の言葉に牙山はニヤリと口角を上げ
「目的…か。そうだな…。お前達、出てこい！」
牙山が手を挙げると純白のユニフォームを着た選手が何処からか続々と出てくる。
「雷門中学校！君たちには潰れてもらうおう！！君たちの大好きなサッカーでな！！！」

「牙山…相変わらず腹が立つヤツだな。」
「おい…A。あそこを見ろ。」
剣城の警戒した声に反応し指の指す方をAが見ると。

「…アイツは!!」

Aの目には今まで、サッカーで一度も勝てたことのない因縁の相手ー

「白滝！！」

ーシード最強の男がいた。

続く。