明日はきっと花京院祭り(願望) ページ45
「いやー、でもシルヴェストリさんのおかげで本場のイタリア料理が食べられて良かったよ……おいしかったなぁ……」
シルヴェストリ、というのが青年の姓である事は別れ際に聞いた。
名前は聞けなかったが、こういった恩はちゃんと覚えておきたい。
「いい人だったから良かったものの……もう知らない人には着いて行っちゃダメですからね」
「はーい」
軽く返事をしてソファに身を投げる。
猫太郎さんは既に寝床潜り込み、リラックスしている様子だ。
Aは仰向けになって天井に手を伸ばし、ぼぅと呟く。
「昨日が1部で今日が2部……となると明日は3部だよね……楽しみだなぁ」
その呟きを聞いて、猫太郎さんが応えるように「にゃあ」と鳴いた。
それに対してまた「楽しみだねぇ」と笑い返したが、段々と瞼が下がっていく。
食べたあとは眠くなる。
コーラを飲んだらゲップが出るってぐらい確実だ。
「3部……僕のいた時代……」
花京院の心配そうな声を聞いてちらりと彼の方に視線を向ける。
ベッドの上で膝を抱え、憂いを帯びた睫毛が彼の瞬きで揺れるのが見えた。
「その世界にも、僕がいるんでしょうか……」
「いるはず、だよね。少なくとも体はあるはず」
それってとてもややこしいような。
でも大きい(？)花京院と小さい花京院の共演も見てみたいような……。
小さいな、大きいなって互いにまじまじと観察しあった後、小さい花京院が大きい花京院の肩に乗っていい感じに敵と戦ってみたりとか。
……ない？ないかな？あってもいいと私は思う。
小さい花京院が大きい花京院にちょっとしたイタズラして小さい花京院がぷんすこしたりとか、とてもかわいいと思うんだけど、どうよ。
「……何か失礼な事考えてませんか？」
じとりとこちらを睨むように見つめてくる小さい彼に笑いかける。
「ごめんごめん。でももしいたとしたら、私達が飛ばされてるのが花京院のいる世界じゃなくて平行世界って事になるかなって」
「もしくは、僕のいた世界の過去、という事になるかもしれません。それなら、僕が2人いると言うこともあるでしょうし」
「なる、ほど……」
難しい話を考えられるほど頭は回らない。
何せ眠気が鬱陶しい程アピールしてくるのだ。
でも寝るにはもったいない時間。
無理やり身を起こし、花京院が座っているベッドに移動する。
「ね、遊ぼう」
「……眠そうじゃないですか」
「ん……だから目が覚めるようなこと、したいなって……」
例えば……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アーディ(プロフ) - 圧倒的睡眠不足さん» ふふ、秘匿したかいがありました……登場予定はなかったんですけどせっかくなので一瞬こんにちはしてもらいましたよ。コメントありがとうございます。 (11月12日 14時) (
レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - 少年…う そ だ ろ ってなりました、この時間軸幼ディオもいるのか…？！妄想がはかどる！！めっちゃびっくりしました！ (11月12日 9時) (レス) @page36 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
アーディ(プロフ) - くろねこ1227さん» びっくりしていただけて何よりです。(この後どうするか特に考えてなかったので出番はもうないかもですけどね(￣▽￣;)) (11月12日 4時) (レス) id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ1227(プロフ) - ジョナサンだったんだ！びっくりー！ (11月11日 22時) (レス) @page36 id: 6ada67d0b8 (このIDを非表示/違反報告)
アーディ(プロフ) - 圧倒的睡眠不足さん» 次のお話で明らかにする予定です〜！お楽しみに！！ (11月10日 18時) (レス) @page35 id: 0218ed2c56 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奇妙な前髪 | 作成日時：2023年1月18日 2時
