【おそ松さん】4:30→7:00【教師松】

◆今日もまた ページ9

ようやく家に帰ってこれた。
明かりは…今日も点いていない。



『はぁ…今日も、かぁ…』




鍵でドアを開け、中に入る。





…まだ、帰ってきてないか。


リビングに入って、電気を点ける。



お風呂掃除をした後、洗濯物を畳む。
畳み終わったら、タオルはタオル置き場に、シャツはクローゼットにしまった。



『あとはご飯っと……あ、』



思わず声が漏れる。



…冷蔵庫の中には、調味料以外にほとんどなかった。



買いに行こう。
そう思って、米をといでスイッチを押してから家を出た。




◆
『うーん…今日は何にしよう…』


あ、豚バラ肉安い…今日は豚バラ丼にしようかな。
ならキャベツとか人参も買わないと。



あとは…




「あれっ?松来さん?」


『えっ…』



思いがけず自分のことを呼ばれ、思わず振り向く。
そこにいたのは…






『えっと…トド松、先生…?』


「あー…惜しいね。僕はチョロ松だよ。」


『あ!?す、すみません!』


チョロ松「いやいやいや!気にしないで!?初日で見分けられる子そういないから!
それにぶっちゃけまだトド松でよかったよ!あのクソ長男だったらケツ毛燃えるわ!!」




チョロ松先生は慌てて色々言った。
…ケツ毛燃えるってなんだろう?






チョロ松「ところで今買い物中だよね?偉いね」


『いえいえ。もう慣れてますから。』


チョロ松「すごいなぁ…うちのクソ共も見習ってほしいところだよ…あ、時間大丈夫?」


『あ、すみません!ありがとうございます!急がなきゃ…先生、さようなら!』


チョロ松「はい、さようなら。気をつけて帰ってね!」






チョロ松先生に挨拶をすませて、家に急ぐ。





家に帰ると、



父「おぉ!お帰りA!」




お父さんが帰ってきていた。


お父さんはこの近くで、工事場で現場監督をしている。
明るくて優しい、自慢のお父さん。





…ファザコンだっていう自覚は、ある。



『ただいま!ごめんね!買い物してたら遅くなって…!
てゆーかお父さん昨日買ってくるって約束だったよね!?』


父「あーごめんな!父さん買うの忘れちまったな!」


『もー!今すぐ作るからお風呂入っちゃって!』


父「はーい行ってきまーす」



お父さんがお風呂に入っているうちに、豚バラと野菜を塩コショウで炒める。





父「おー今日も美味そー!じゃ…」


「『いただきます』」





今日もこんな感じでお父さんと暮らしている。
…あの人の帰りに、日々怯えながら。

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