処方箋 ページ29
『…あ、そう言えば今日は伊黒さんの誕生日だったな』
ふと、そんな事を思い出しなにを渡そうかと考える。
でもなぁ…男の人ってなにを送ったらいいんだろう。
…そういう事に一番詳しそうな宇髄さんにでも聞いてみようかな。
…ってな訳で。
「ほぉ…男への贈り物かぁ…」
『はい。私自身、何をあげたらいいのかよく分からなくて…』
「だがなぁ、まずは渡す相手を教えて貰おうか」
『渡す相手を?…何故です?』
「Aがどこの馬の骨とも知らねぇ奴に惚れちまったと考えたら…あぁ殺そうそうしよう派手派手に殺そう」
宇髄さんまさかの思考放棄ですか…?
いやでもここでちゃんと聞かないと、本当に困る…!
『あ、いや渡す相手は伊黒さんでして…』
「アイツに?こりゃまた何でだ?」
『伊黒さん、今日誕生日ですので…それで』
そう言うとやっと合点がいったのか、おぉ!と手を叩く。
気づくの遅い…
「ほーん…まぁアイツの好みとかはよく知らねぇけどよ。正直言うと、男が女から物貰っても喜ばない奴はいないぞ」
『えっ』
「要は好きな女から貰った物なら何でも嬉しいんだよ」
好きな女って…
伊黒さん、別に私に惚れてる訳じゃないよね?
でも、一応参考にはさせて貰おう。
『ありがとうございます。参考にさせて頂きますね』
「…おう」
では、と軽くお辞儀をして宇髄さんの屋敷を出る。
はてさて、何にしようかな…
街に出て少し歩いていると、若い男女で賑わっているお店が見えた。
少しだけ気になって見てみると、どうやらぺあるっく?と言うものらしく、渡した相手とお揃いのものを身につけるらしい。
へぇ、いいかも。
すると、店先にあった飾り紐に目が行く。
金属で出来た蛇の装飾が付いた綺麗な飾り紐。
『これ、いいかも』
私はそれをすぐに手に取って買い物を済ませた。
589人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷりっつ - 夢主ちゃんのスカートが膝より高い. ..ゲスメガネ呼んでこよう...チャキッ← (2021年5月9日 2時) (レス) id: 8a7ce8997d (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - 絵に一目惚れしました……!!面白い!すごい!!! (2019年11月25日 21時) (レス) id: 4b6840f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ガコ - この小説、すごく面白いですね! あと、33の時、すごくカゲロウテイズっていう歌に似ていますね! (2019年11月25日 0時) (レス) id: 8244513a71 (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - コメントありがとうございます!素晴らしい作品だなんて勿体無いお言葉です…!続編もよろしくお願いいたします!! (2019年10月5日 8時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
緩莓 - 本当に最高です!!!こんなに素晴らしい作品に出会えて光栄です(´;ω;`)更新お疲れ様です!続編も読みます!これからも頑張ってくださいね! (2019年10月5日 7時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ