四話 出会い ページ6
貴方視点
コンビニに行き、お目当てのものを買った私は家に帰る。…つもりだった。
？「あれ？聖葉院さんじゃないっスか？」
「…黄瀬、涼太…」
今日は厄日か。そうなのか。
こんな奴に、会いたくなかった。
…なぜかって？…私にもわからない。
ただ、ルックスが良くて人気者で。
運動神経が良くて。頭の悪いところも上手く
いかして人の興味を得る器用な人間。
…ほら、神様は不平等だ。
私なんかとは見て生きる世界が違う奴。
黄瀬「奇遇っスね。オレ、一度聖葉院さんと話してみたいって思ってたんス。」
人間は残酷だな。思ってもないことを平気で言えるんだから。
「…そうですか。そりゃあどうも。
…悪いですが私はやらなきゃいけないことが
多いのでさようら。」
苛立ちと不快感を一切隠さず黄瀬涼太に
そう告げて、帰りたくない家へと足を向ける。
黄瀬「あ、待ってくださいっス！
オレ、マジなんスよ！聖葉院さんと話して
みたいって思ってたのは！」
嫌々振り返ると捨てられた仔犬のような瞳で
見つめている黄瀬涼太。
…少しだけ、胸がチクリとした。
「…なんなんですか。時間がないんで早いとこ
用件を済ましてください。」
なぜ、一々反応をしたのかは私にもわからない。
ただ、こんな目をする黄瀬涼太を放っておくことに罪悪感があっただけ……なのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜庭暁(プロフ) - みかげさん» だよね……死にたいって思ってもやっぱり生きたいって何処かでそう思えてるなら大丈夫！！少なくとも私はみかげの味方だしね！応援してくれてありがとう！頑張るよ！ (2018年7月30日 21時) (
レス) id: ab5fb01835 (このIDを非表示/違反報告)
みかげ - 私も結構死にたいけど、誰かに助けを求めてたり、自分でも気付かないうちに誰も助けてくれないって分かってるのに、無意識に周りに助けを求めてたりするから。案外夢主ちゃんの気持ちがよく分かるよ。暗い長文ごめんね！暁！大変だと思うけど更新頑張って！応援してるよ (2018年7月30日 18時) (レス) id: 9a6b1a518e (このIDを非表示/違反報告)
桜庭暁(プロフ) - 雪菜さん» 有難いお言葉です……！雪菜さんのような方がいてくださるから、私も頑張れます。更新、頑張るので楽しみにしていてください！ (2018年7月14日 21時) (レス) id: ab5fb01835 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜 - わー！黄瀬くんだ！暁先生の作品大好きです！更新楽しみに待ってますっ！ (2018年7月14日 18時) (レス) id: 45e2886869 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
