【文スト】(太宰治)あなたの無効化で。＊完結

氷花12 ページ14

「だ、太宰さん＿あ、あそこって…！」



「……ひとまず急ごうか」


「は、はいっ」






＿＿＿探偵社＿＿＿




？「太宰！！！やっときたか」

眼鏡をかけた人がこっちに駆け寄ってくる



「国木田くん、状況は」



「…賢治と鏡花が異能力の餌食になった
あいつの異能はどうやら触れた人物を異空間に飛ばす能力らしい…」



異空間に飛ばす能力…


私は現実離れした会話に頭が着いて行かない


マスクをした白髪の男がナイフを振り回しながら言う
「いいか…この階にあと2つ爆弾を仕掛けた。この解除ボタンを押さない限り、三分後爆発する」




3分!?!?



「ど、どうしたらいいんでしょうか」



「やっかいな異能だね…よしわかった。
私があいつの気を引きつける。その間に国木田くんが相手のリモコンを奪うんだ。Aちゃんは安全な所へ」


「だが太宰…お前が物理攻撃を受けたら…」


「なぁに、大丈夫さ。そんなヘマを私がすると思うのかい？ 」



「……わかった。だが気をつけろ」




太宰さんが飛び出していく



私は自分だけ安全な場所に避難できるはずもなく、物陰に身を潜める



隣で太宰さんの合図を待つ国木田さんが呟く

「…あいつ大丈夫なのか…？
もしナイフで物理攻撃をされたら……ｯ!太宰後ろだ!!!!
だから言っただろっ…!!!」

国木田さんが悔しそうに呟く



！！！！


相手が太宰さんの背に向かってナイフを振りかざすのが見えた






……『オイ！！待て！！！』



誰かの静止する声が聞こえたが、私の足はもう動いていた




＿あぁ、また私は人を殺してしまう








異能力＿＿









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