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*

 「この子たちを生かしておいても、厄介なことにしかならないと思いますけどね」

 私たちに視線を投げかけながら、例の戦闘狂さんが云った。
 それから薬研の方を振り返って続ける。

 「しかもあっちの子はあれと互角に戦ってたし。危険極まりないと思いますよ」

 まあ、付喪神である薬研を殺せる人間など存在しないが。

 「とにかく殺せばいいってもんじゃねえだろ。……こいつらの処分は帰ってから決める」

 「俺は副長の判断に賛成です。ここに長く留まれば他の者に見つかるかもしれない」

 一くんとやらは、土方さんとやらに答えてから、自分が斬った死体に眼を落として呟いた。

 「こうも血に狂うとは……やはり実務に使える代物ではないようです」

 「……頭の痛ぇ話だ」

 土方さんとやらは同意するように云って、感情のこもらぬ眼差しを足元に向けた。
 それから不意に顔を歪め、苛立たし気に他の二人を睨みつけた。

 「つうかお前ら。土方とか副長とか呼んでんじゃねえよ。伏せろ」

 「ええー? 伏せるも何も、この隊服を着てる時点でバレバレだと思いますけど」

 ……はて。
 私は、心の中で首を捻った。
 そもそも私は、世間に疎い。
 鶴丸を初めとする、悪戯好きの刀剣たちが運ぶ報せだけで、基本的には驚くのに十分なのだから。
 それ以上のことがあったら、きっと長谷部の胃に穴が開いてしまうことだろう。

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Chris(プロフ) - 魔導士カリナさん» コメントありがとうございます! 文体好きって言って貰えてすごく嬉しいです。応援……?! もうありがとうございますの一言に尽きます……。 (2017年4月3日 7時) (レス) id: 2c836ec423 (このIDを非表示/違反報告)
魔導士カリナ(プロフ) - Chrisさん!イベント参加、ありがとうございました!私が言って良いのか分かりませんが...私、Chrisさんの文体とか凄く好きなんです。もしよろしければ、これからも作品を応援させていただいて宜しいでしょうか...? (2017年4月2日 23時) (レス) id: 0cf79671fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chris | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年3月27日 20時

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