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side...Alan
運転手「お客様、最初の目的地に着きましたが」
亜「、、、行って、、ください、、」
大きな瞳から一筋の涙が、
彼女の頬をゆっくりと伝う
Aちゃんは悲しみに満ち溢れた表情をしていて、儚くも美しかった
亜「そんな顔されたら、帰せないじゃん」
『、、、』
走り出したタクシーに一瞬動揺を見せるものの、涙を拭う事もしない
マンションの前に着いて、今回はしっかり自分の足で黙って付いてくる
玄関まで来て、躊躇してるのか中々入ってこないAちゃん。きっとここにきてしまった事を後悔してるに違いなかった
亜「とりあえず、コーヒーでも飲もうよ」
『、、ありがとうございます』
コーヒーを入れながら、ソファに遠慮がちに腰掛けるAちゃんの顔を伺うとやはり険しい。
亜「、、そんな何もかも思いつめてたらさ、船が沈没しちゃうよ?」
『え?』
亜「船長はAちゃんでー、色んな荷物何でもかんでも乗せてたらバランス崩して沈没しちゃう。いらない荷物は置いていかないと」
ね?って笑いかけると、
安心してくれたようでフニャっと笑顔を見せてくれた
『白濱さんに、、また助けられました。』
亜「そう?笑 まぁ、誤解しないでやってほしいのが、玲於は言い方悪いけど、ちゃんと人の事思って言ってるから。言い方悪いけど笑」
そう言うと少し考えてから
"決して佐野さんが嫌いとか、私は傷ついたとかそういうわけじゃないですからね!"
と、前置きしてから玲於とのやり取りを教えてくれた
亜「マジでそんな言い方したの?!」
『別に自惚れてた訳でもなく、調子に乗ってたつもりもないんですけどね。鏡ちゃんと見なよって。』
誤解されて当たり前の発言だけど、このままAちゃんとギスギスするのも可哀想に思えた
亜「玲於の肩持ってるわけじゃないよ?けどね、玲於が言いたいのは
容姿とか性格とか全部ひっくるめて、Aちゃんが自分の魅力に気付いてなさ過ぎるって事じゃないかなー。」
『魅力、、?笑』
亜「もっと自分に自信持たないと!これだけ魅力いっぱいの女の子、、
みんなほっとかない
あまりにも無防備だと、
危ないよ?」
.
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七海 - 物語続きから一気に読んじゃいました。 パート2も沢山の直しを言ってしまい すみませんでした...。 (2020年6月14日 23時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 98.のここの部分 持っていた包丁からは佐久間と○○←名前ちゃんの指紋しか検出されなかった為、恐らく認められるんだろけど これ正しくは恐らく認められるんだろうけど ではないでしょうか? (2020年6月14日 23時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - 何度も続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 97.のここの部分 みんなの言葉にハッとし、涙を拭って病院を後した これ正しくは病院を後にしたではないでしょうか? (2020年6月14日 23時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 96.のここの台詞 玲「で、佐久間は捕まってんでしょ?」 これ正しくはで、佐久間は捕まったんでしょ? ではないでしょうか? (2020年6月14日 23時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - また続けてのでコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 91.のここの部分 血の気の引いた俺の様子にタクシーの運転手さんが何も言わずに急いで向かったくれた これ正しくは向かってくれたではないでしょうか? (2020年6月14日 22時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nohana | 作成日時:2019年5月22日 0時