うちはマダラの妹に生まれ変わったんだけど誰か助けろて下さい−創設期編−【NARUTO】

マダラの妹其ノ四十三 ページ43

　
目が見えない。

いや、かろうじてぼんやりと…輪郭位なら何とか分かる。

あの日、私は万華鏡写輪眼を酷使しすぎてしまった。圧倒的な力を見せつければ相手は引くだろうと思っていたんだけど…引くどころかますます躍起になって殺そうとしてきた。

流石に私も｢あれ？｣と思い、気絶させようとしたけど一気に様子がおかしくなり瀕死にまで追い込まれてしまった。一生の不覚だよ…。

「(……まさか、黒ゼツが動いてる？)」

私も色々術やら何やらを調べる傍ら、黒ゼツの手掛かりがないかも調べてはいるが…痕跡はまったくない。

「(少しでも、手掛かりを探さないと…(ムクリ))」

「ユリ様 ご自愛下さい」

「その声とチャクラは…桃華さん」

柱間の側近、"千手桃華"。幻術を得意として他国にもその名が知れ渡っている。

「その封印術式の込められた布が目の活動とチャクラの流れを抑制してるとはいえ、ムリに体を動かしてしまえば 貴女の中にある花が反応して急成長してしまいます」

そんで、喀血してた事もバレて二重で怒られた(泣)。

しかもかなり洒落にならない奇病と判明。

"肉食性寄生植物・紅蓮華"。その名の通り、皮膚の中から芽が出て赤い花が咲く奇病……通称"花咲病"と呼ばれている。

何らかの原因で体内に花の種子が入り込み、体内の重要器官に根を張りチャクラや血液を養分として成長し、体外に芽を出し命を吸い取り花を咲かせる。

何故人体に寄生するのか、何故チャクラと血液を養分とするのかも不明。治療法は確立していない。

この花はとっくの昔に人の手により絶滅させられた…はずだったらしい。

「(昔、植物、希少性……このワード並ぶとどうしてもブラックゼツしか出てこねえや)」

この命、後どの位持つだろうか？



.

マダラの妹其ノ四十四→←マダラの妹其ノ四十二(マダラside)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す