うちはマダラの妹に生まれ変わったんだけど誰か助けろて下さい−創設期編−【NARUTO】

マダラの妹其ノ三十八 ページ38

　
　
「あ！ユリ様！」
「ユリ様こんにちは！」
「何で顔を隠してるんですか？」

「皆こんにちは これは魔除けなんだよ」

冷たい北風が吹く午後。今のところ雪は降ってはいないが流石に寒い。ちょっとした演習をする為に今私は学校に来ている。

あ、顔隠しの布をしてるのは……妊娠したからです。

これは千手一族の風習で、妊婦が妖(あやかし)や物の怪に取り憑かれたり攫われたりしない為に呪(まじな)いを込めた魔除けの顔隠しを着けるのだ。

流石"森の千手一族"と呼ばれるだけはあるな…。

ちなみにうちはでは鏡を懐に入れておくらしい。

「ユリ様！演習って何するんです？」

「ふふ、これから言うよヒルゼン君

今から皆には……"鬼ごっこ"をしてもらいます」

「「「"鬼ごっこ"？」」」

鬼ごっこの大まかなルールは以下の通りである。

・鬼を一人決める。
・子の逃げられる範囲を決め、鬼は子を追いかける。
・鬼にタッチされたら、子が鬼になり鬼は子になる。
・制限時間が過ぎた時に鬼の子が負け。

誰でも知ってるし手軽(？)に遊べるポピュラーな遊びだ。

「(約ネバ見てて思ったけど、鬼ごっこって何気頭使うよな…エマとかノーマンとかレイめっちゃ頭使って戦略立てたりしてたし…)」

あれ子供が考えることじゃねーわ。

「鬼役は私と……特別ゲストで初代火影の柱間殿！そして皆と一緒に逃げてくれるのは扉間とイズナお兄ちゃんとマダラお兄ちゃん！」

「オレとユリは一分間此処から動かんぞ！
皆捕まえてやるから覚悟しとけよ〜？」

「今回のルールでは
・捕まったら白線の中に入ること
・学校と周辺の森以外には行かないこと
・忍術、体術、罠 何でも使用して良し！

怪我をしない程度なら何でもやってオッケー！
知恵を絞って最後まで逃げ切ってね！」

私のスタートの合図と共に子供たちとお兄ちゃんと扉間は姿を消した。

「ユリ！忍術が良いなら仙術は…｢却下｣(ずぅーん)」

使ったら勝負にならないだろ(汗)。





結局最後まで逃げ切ったのは、お兄ちゃんと扉間にホムラ、コハル、トリフ、ヒルゼン、ダンゾウ、カガミ……未来の扉間小隊のメンバーだった。



「泣き付かれて大変だったぞ…」

「好かれてるね〜扉間先生(笑)」

「泣き声が聞こえたので何かあったのかと思ったぞ！」

「フン 忍が泣くとは弱っちいな」

「まあまあ 彼らも将来里を守る忍者の卵だよ兄さん」








　







───今度は見つからずに、ちゃんと逃げ切るんだよ？


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