マダラの妹其ノ三十七 ページ37
・・・・・・
………………全部見られた。
朝、ひと足先に目覚め、体を起こすなりそう思った。
察しているとは思うが、服着てねえ。めっちゃスースーしてて何か落ち着かない。そんで隣には随分気持ち良さげに寝息を立てている扉間。……寝顔結構可愛いな…。
「(体中ギッチギチして痛ったいし、特に腰が……首とか鎖骨とかその他諸々何か吸われるし……)」
吸われた場所が赤くなってて蚊に刺された見たいになってる。
………って、何まじまじ観察してんだよ！昨日は色々大変な……ぁぁあああ！ナシナシ！今のナシ！
昨日のあんなことやこんなことを思い出してまた顔が真っ赤っかになったのは直ぐにわかった。
穴があったら入りたい……ないなら掘って入りたい……。←
「…一人で何百面相しておる(ムクリ)」
「(ビクー！)っいきなり声掛けんなよ？！普通に心臓飛び出るかと思ったわ？！」
寝てると思ってたら起きてた。こんな至近距離だっつーのに気配が感じなかった……あれ？気ィゆるっゆるになってんのこれ？
「傷…残っていたんだな」
するりと肌を軽く撫で、傷痕を見詰める扉間。その顔には珍しく後悔…の、様なものが浮かんでいる。
別に気にしてはないんだが…しょうがないな。
私は手を持ち上げて扉間の頭にポスッと置いた。
お母さんやお父さん、お兄ちゃん達がしてくれた様に優しくゆっくりと撫でる。
「私は気にしてないしむしろ誇りに思ってる。この傷は勲章 イズナお兄ちゃんを守りきれた証。
それに戦争は人としての感覚を鈍らせているから、正しくある人なんていないよ」
柱間はまあだいぶ違うけどね…。
「大丈夫大丈夫」
「大丈夫ですよ。よく頑張りましたね 扉間」
一瞬、床に伏す母の姿と重なった扉間。誰かにこうして頭を撫でてもらうのは久しぶりの事だった。
何だか気恥しくむず痒い感覚ではあるが、ゆるゆると微笑むとユリの手を引き、また布団へとポスリと倒れた。
「…どした？」
「もう少し寝る」
「仕事人間が珍しい事もあるもんだ…」
「休めと兄者に言われたからな」
「…今日雪でも降んの？」
なかなか失礼な事を言うが、似た様な事を思ったのか特に反応はせず、そっと抱き寄せてもう一度目を閉じたのだった。
.
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urrryayasame(プロフ) - 文スト要素あるなら分かるように書いて欲しかったです。完全にNARUTOオンリーだと思ってたので (2020年9月22日 7時) (
レス) id: 82fa8a3d1b (このIDを非表示/違反報告)
シト - ああ!!夏の草原に,COSMOSですか？懐かしい!! (2019年10月27日 0時) (レス) id: 0bd1b59009 (このIDを非表示/違反報告)
マキラ - 続きが気になります！ 頑張ってください！ (2019年9月7日 22時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - ヤッター！続編楽しみにしてます！ (2019年9月5日 13時) (レス) id: a0dd7ebf9f (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 春さん» コメントありがとうございます！ワクワクしてくれるなんて！嬉しいです！！！続き頑張って書きますね！！！ (2019年9月3日 22時) (レス) id: 8b01a117c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レキ | 作成日時：2019年7月28日 6時
