マダラの妹其ノ二 ページ2
その日は晴天だった。
真夏日に良く似合う、ひとつの雲もない青空。
海に来ていた。お父さんが珍しく会社からお休みを貰ったから。
浜辺には沢山の観光客や涼みに来た人、近くから遊びに来た人で溢れ返っている。
友達も遊びに来てたので一緒に遊んだ。
夕方、そろそろ家に帰ることになったけど、友達の姿が見当たらなかった。
心配になったので暫く探している時、ふと海を見た。
視線の先で友達が溺れていた。
「りっくん!!!!!」
今日までの人生でこんなに大きな声を出したのは初めての事だった。
気づけば浮き輪を片手に持って全力で砂浜を走り抜けて、友達を助ける為に泳いでいた。
考えるよりも先に体が動いていたのも、初めての経験だった。
友達を浮き輪に掴ませ、砂浜向けて斜めに泳いでいた行くように伝えて背中を力いっぱい押した。
だけど、急に体が固まってしまって動けなくなった。無理に体を動かして泳いでいたからだ。
徐々に体は海の中に吸い込まれる様に沈んでいった。
肺から空気が抜けていき、息がどんどん苦しくなる。
体の自由もきかなくなり、とうとう私は肺の空気を全て吐き出してしまった。
薄れゆく意識の中、私は水面を見上げる。
水面は藍色と夕暮れ色のグラデーションで彩られてとても綺麗だった。
最期に見た景色はとても綺麗で美しかった。
「(………りっくんは…大丈夫かな……)」
友達が助かっていることを祈り、私の意識は暗闇に閉ざされ、二度と開くことはなかった。
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urrryayasame(プロフ) - 文スト要素あるなら分かるように書いて欲しかったです。完全にNARUTOオンリーだと思ってたので (2020年9月22日 7時) (
レス) id: 82fa8a3d1b (このIDを非表示/違反報告)
シト - ああ!!夏の草原に,COSMOSですか？懐かしい!! (2019年10月27日 0時) (レス) id: 0bd1b59009 (このIDを非表示/違反報告)
マキラ - 続きが気になります！ 頑張ってください！ (2019年9月7日 22時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - ヤッター！続編楽しみにしてます！ (2019年9月5日 13時) (レス) id: a0dd7ebf9f (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 春さん» コメントありがとうございます！ワクワクしてくれるなんて！嬉しいです！！！続き頑張って書きますね！！！ (2019年9月3日 22時) (レス) id: 8b01a117c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レキ | 作成日時：2019年7月28日 6時
