一般人(転生者)は呪術師になるらしい。【呪術廻戦】

第45話 呪術師への誘い ページ45

　
　
　
「(まさか高専から直接スカウトしに来るとは思わんかったな…)」

どうやって呪術高専に入学したのか気になってたけど、まさかこんな形で出会って誘われるとは思わなかった。

「呪術界は常に人手不足でな、磨けばピッカピカに光りまくる術師の卵を見つけたら勧誘してんのよ。

だがしかし、オマエらも分かると思うんだが…呪いを視認出来るヤツぁそういない

更に術式を持ってるヤツもまあいない 圧倒的に少数派(マイノリティ)」

そこまで言って神楽坂さんはひとつ間を置くと、カップに入った残りのカプチーノをグイッと呷ると先程よりもシリアスな口調で一番重要な事実を口にした。

「だけどな

どれだけ将来有望でも、実力があっても、強力な術式が使えようと…

つい昨日まで生きてたとしても、呪術師は死ぬ」

カチャ…と、ソーサリーに置かれるカップの音がやけに大きく響く。

神楽坂さんがそこまで言うと、夜蛾さんも漸く口を開いた。

「呪術師は常に死と隣り合わせだ。もちろん任務は実力を加味した上で振り分けられる…が、それでも死ぬ時は死ぬのが現実だ」

今まで幾人もの生徒や仲間を見送って来た者特有の雰囲気の様なモノが言葉に込められ、重々しくもスッと素直に聞く事が出来た。

「答えは直ぐにくれって言わねぇ まだ中学生で選択肢はいくらでもある。まあ呪術師もその内のひとつ程度に思ってくれて構んねーからよ」

連絡先をウチらに渡すと、夜蛾さんと神楽坂さんは喫茶店を後にしたの。

手元にはこれからの未来を暗示する番号だけが残された。



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