うちはマダラの妹に生まれ変わったんだけど誰か助けろて下さい−疾風伝編−【NARUTO】

マダラの妹其ノ二百十一 ページ11

　
　
「兎も角、今は下手に近づかない方がいい。人外同士のバトルに巻き込まれりゃ死ぬから」

「、でも…！」

「サクラちゃんが止めるとでも？ 悪いけど、サクラちゃんが止められる手段は何もないからね。
もしも、サクラちゃんが巻き込まれて死にでもしたら それこそナルトを今よりももっと苦しめる事になる」

言い方ちょっとあれだけど…こうでも言わないとサクラちゃんが行きかねない。

カブトは私達のやり取りを黙って見ていると、ナルトがいる場所から凄まじい轟音が響き、衝撃波が届く。


ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ…ダンッ！


忍法・千荊防壁(せんけいぼうへき)


橋と橋の隙間に混じっている植物の種子を陽遁で成長させて活性化。ドーム状に私達とカブトを覆って身を守る。

カブトは｢どうして守った？｣と、言いたげな顔で見てきたけどガン無視。私が危ないと思ったからやっただけだ。意味はない。

術を解くと、森の大部分と地面が大きく抉られているのが遠目からでも分かった。ゾッとする様な威力だ。

直後、今度はナルトがこっちまで吹き飛ばされて来た。


…いや、あれはどちらかと言うと押し刺されて来た…？

草薙の剣どんだけ長いんだよ……。


赤黒い血とチャクラに包まれたナルトは草薙の剣を掴むとこっちに向けてぶん投げた。咄嗟にサクラちゃんを抱えて何とか橋向こうへと着地して難を逃れる。

完全に理性を失ったナルトは獣の如く、身が竦むような低く大きい咆哮を上げる。

「見なよあの姿を あんな姿になってまでサスケ君を助けたかったのかね

今じゃ自分の意識すら飛んでしまってる……

悲しい子だ…」

今度は嗤ったりせず、カブトは淡々とした口調でそう呟いた。



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